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その猫は縦横無尽 【 猫 】(Switch)

その一文字に惹かれて

本作のタイトルはたった漢字一文字「猫」それだけ。
あまりにも素っ気ない一文字でもやはり猫は猫。それでも惹かれてしまうのは強い猫の引力もあるが、原題である「The Cat」に対してひねりもせず、副題も付けずにただ直訳しただけのタイトル、そしてなんの飾り気もないゴシック体フォントのタイトルロゴの強引さによるものかもしれない。

先月感想文を書いた「夏の狂気」同様、Switchのニンテンドーストアでよく見る、日本のストアでも売るためにゴシックフォントで直訳邦題を付けたこの類の海外ゲームたちに僕はとても惹かれてしまう。カタカナ横文字タイトルでも原題のままな英語タイトルでもない、この日本語タイトルにきっと無いであろう深い意味まで考えてしまう。
そんなゲーム「猫」がセールで100円なら買うしかない。そして遊ぶしかない。

ホーム画面のサムネイルはストアの絵と全然違うな…

落書き世界の猫冒険

そんな本作は主人公である猫を操作して、ゴールの毛糸玉を目指すパズルアクション。
特徴は猫の不思議な力。この猫は地面を歩いている限りそりたつ壁も、落ちたらヤバい絶壁も、ステージそのモノを回転させてお構いなしに歩けてしまうのだ。さすが猫…いやコイツ本当に猫なのか?
そんな猫の超スキルを駆使したり、ワープトントルなどの様々なギミックを上手に利用してステージをクリアしていこう。

進んだら落ちてしまうかと思いきや…
そのまま歩くと、ステージが回転して進める!

全33ステージは1時間弱でクリアできるけれど、後半はなかなかの手応えで、何度もやり直しを食らうけれど、いろんな試行錯誤をしながらクリアしていくのが難しくも楽しかったです。難しいステージもちょっとしたひらめきで解けた時の気持ち良さがたまんないね!

中盤からだいぶ複雑で歯応えあるぞ!
強敵は見つかると迫ってくる犬!猫がこんなんなのに犬のシルエットはしっかりしている…。
やっぱりこいつは猫ではないのでは…

ゲームの雰囲気も落書き調のグラフィックと落ち着いたBGMのおかげでユル〜く楽しめました。疲れた夜にはこんなゲームがちょうど良い。でもオールステージクリアしてもエンディングも無いのはちょっと寂しい…。

そんなわけで定価1000円で買うのはオススメ出来ないボリュームだけど、セール価格の100円なら程良いボリュームと手応えある難易度で、楽しめる手頃なアクションパズルでした。


DATA

(原題:The Cat)
発売:Game Nacional
開発:Guaru
対応ハード:Switch、Steam
発売日:2024年6月7日
ジャンル:アクションパズル


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こちらも直訳邦題のゴシックロゴなSwitchの一本。原題は「Summertime Madness」なのだが、これはこれで良い邦題。


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