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実質Hentaiピクロス 【 My Nonogram Waifu: Forbidden Love 】(Switch)

ええ…。

ピクロスってどんどん形を掘り起こしていくのが楽しいもので、モザイクのシルエットを掘るものだったっけ…。

本作「My Nonogram Waifu: Forbidden Love」は最新テクノロジーで描かれたWAIFE(ネットスラングで「俺の嫁」の意味)たちをモチーフにしたピクロスゲーム。見ての通り画像をモザイク化したものを掘り出すなんとも斬新(?)な作りになっている。

ちなみに「ピクロス」という名称は任天堂の登録商標なので本作では「ノノグラム」を名乗っている。まぁ実質Hentaiピクロスだ。

なんとも最新テクノロジーらしいHentaiでシュールな絵がたっぷり

とても遊びにくい…!

そんな本作はとても遊びにくい。任天堂の「マリオのスーパーピクロス」や同開発でピクロスに全幅の信頼があるJupiter製ピクロスを遊んでいるせいか、本作の操作性は正直悪い。
一番気になったのは方向キーを押しっぱなしで移動させて一気に塗ったり×印をつける事が出来ない事。なので一つ一つカーソルを方向キーを連打しながら埋めていくのは正直かなり面倒だった。

さらに塗らないマスに×印を入れた時の色が、通常の白マスの色より少し色が違うだけなので視認がしづらくてキツかった…。(モニターより携帯モードで遊ぶと少しだけマシに見える)

右がチェックした×マス
真ん中が通常の白マス
左が塗った黒マス…色が薄すぎる

そして問題をクリアするとキャラクターの解説テキストが読めるのだが、機械翻訳感が隠しきれないうえに、漢字の一部が文字化けして読めない雑な作り。こいつはなかなかのクオリティだぜ…。

一部の漢字が文字化けしていて読めない…!
なに!伝統的なエロ品!?…なんだ文字化けしているだけか

でも遊べる。普通にハマる。

ただ本作はどんなに操作性が悪くて、ローカライズが雑で、配色が最悪でも、ピクロスはピクロス。慣れていくと普通に遊べてしまう。
問題数は全101問。そのほとんどが簡単なピクロスでスラスラと解けていくので、適度なピクロス欲を満たすにはちょうど良いボリュームだ。

マスのほとんど塗ることになる問題や、30秒で解けてしまう雑な問題もあるけれど、一つ一つの問題は簡単に解けていくので、やめ時を失うくらいには遊んでしまう。
そして本作は3回ミスをするとやり直しというルールがあり、たまにちょっと難しい問題に直面すると結構スリリングな気持ちにもさせてくれる。

まぁ…つまり…不本意ながら僕はこのゲームに結構ハマってしまっていた。なんか悔しいな。

ほとんど塗っていく雑な問題もたっぷり!
突然簡単すぎる問題もあるぞ!

また他のピクロスとは違い、その行や列の正解部分を全部埋めたら自動的のその列は×印を入れてくれたり、指定された数字を全部塗れたら数字の色が変わるヒントがあったりなど若干気が効く面白い機能があるので本作らしい攻略法があるのも結構楽しかった。得意でない人のためのヒントモードもあるのも気が利いている。やっぱりなんか悔しいな。

本作は快適な操作性ではないし、配色は最悪だし、問題は雑だし、ピクロスとして大事な事を色々失っているけれど、それでも遊べてしまう魔性のゲームでした。
おすすめはしませんが、飢えはしのげます。


DATA

My Nonogram Waifu: Forbidden Love
発売 / 開発:Dawid Poleszczuk
対応ハード:Switch
発売日:2023年8月23日
ジャンル:パズル


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん