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それは沼の入り口【 ストライクウィッチーズ 白銀の翼 】(XBOX360)

きっかけはこのゲーム

気になるゲームがある。シューティングでしかもXbox360で発売されたキャラゲーとならば遊ぶしかない。しかしキャラゲーはやはり原作を知らないと満足に楽しむことは出来ない代物、やはりここはしっかりアニメを楽しもう。本作「ストライクウィッチーズ 白銀の翼」を遊ぶに向けて、僕は原作アニメである「ストライクウィッチーズ」をそんな軽〜い理由で見始めたのである。まさかこんなことになろうとは…。

ストライクウィッチーズ。見始めたら面白いのなんの。個性的すぎるキャラクター、イカれているようで奥深すぎる設定、シリアスからコメディまで様々な展開をみせる自由度の高いストーリー、そしてセンスオブワンダーな丸見えのビジュアル。当初は戸惑ったがその面白さに1期はもちろん、2期、劇場版、OVA、ブレイブウィッチーズ、3期のRoad To Berlin、ルミナスウィッチーズ、発進します!シリーズを観たのはもちろん、漫画にラノベ、設定資料集を読み、ミュージックフェスタなるライブの配信、ウィッチーズ生放送があればすかさず観たり、フィギュアを買ったり、イラスト描いたり、Twitterのアイコンにしたり、ありとあらゆるウィッチーズメディアを漁りまくるくらい心底ハマってしまった、しまいにゃコミケで同人誌を作ったくらいだ。いやぁストライクウィッチーズ最高!一生続いてほしいコンテンツだね!!!

…そんな沼にハマるきっかけになったのは思い返せば本作だった。
本作は2010年8月に発売されたXbox360にて発売されたシューティングゲーム。発売はサイバーフロント、開発は「マモル君は呪われてしまった!」や「トリガーハートエグゼリカ」などのシューティングゲームでお馴染みの「ガルチ」(現:カヤックアキバスタジオ)。
ストーリーはアニメ1期のガリア解放の後日談になっており、ガリアに残存するネウロイの討伐と新たなるネウロイとの戦い、そして第501統合戦闘航空団が解散するまでを描いている。

歯応えたっぷりSTG

ゲームとしては全6ステージで様々なショット性能があるウィッチが3人1組となり四方八方から現れる敵(ネウロイ)を右スティックで全方向に撃てるのでいろんな角度から倒していこう。横シューティングのような画面だけど作りは全方位シューティングだ。

部隊によって展開するストーリーは異なる。

また本作のボムにあたる「一斉解放」は一定時間のチャージで何度も使える仕様で、シールドを展開しつつも強力なショットも繰り出せるので困ったら即使えるのが嬉しい。

しかし敵の攻撃はかなり殺意高めに作られており、難易度ノーマルは敵は硬いし、敵弾は速いし、弾幕は濃いしでシューティング素人にとっては普通に難しいので難易度を下げてベリーイージーでも歯応えがあってなかなか慣れるまでは難しい。四方八方から予告なく敵が現れるので初見では対応できないし、敵弾もいろんな軌道の種類があるので覚えるまでは若干の理不尽さを感じるくらいには大変だ。
その分遊びごたえはたっぷりだし、上手く行った時の達成感や満足感もあるのでシューティング欲は存分に満たしてくれるし、ウィッチの戦闘の過酷さをこれでもかと味わえる。

大量の弾幕が君を待つ!

自機の性能も原作を意識した性能になっており、ミーナ隊長やサーニャなら敵の出現位置を予告したり、ハルトマンやペリーヌなら固有魔法のようなショットが撃てる。ちなみにトネールという名の追尾レーザーを備えているペリーヌがめちゃくちゃ強い。お前が501のエースだ!

しかしストーリーモードはゲームの合間に会話も挟まるのでプレイ時間は長くなり一度始めるとクリアするまで中断やセーブができないのは残念だし、ステージの分岐やパワーアップアイテム、隠しアイテムなどらないので周回プレイが若干退屈になっちゃうのはちょっと寂しい。

一期と二期を繋ぐストーリー

シューティングゲームとして優れている本作だが、キャラゲーとしてもしっかりしている作りで一期のアニメでは語られなかった各ウィッチたちのその後を描いており(使用キャラによって多少の誤差はあるが)、一期と二期をしっかり繋げる役割を果たしている。
特にリーネがペリーヌと一緒にガリア復興を手伝いたいと申し出るシーンは、その後の彼女の重要な転換点となっている。

他にもペリーヌがサーニャに対してアニメ上で言ってしまったことに対して謝っているのも、愛のある補完がされていてかなり好感が持てます。

それとなぜかペリーヌはシャーリーとルッキーニという能天気コンビと組まされ気の毒なことになっていたりするが(だからなのかペリーヌの立ち絵は常に頭を抱えている)、なんだかんだ最後は仲良くなっているのも素晴らしかったです。というかさっきからペリーヌ周りの話ばかりだね…。

シャーリーがペリーヌに謝るシーン。これはシャーペリという新たなる可能性!?
他にも相変わらずの宮藤もいるぞ!

ラストはボスを倒し一件落着したのち、解散による寂しい別れで終わるけれど、このゲーム発売された一月前に二期が放送されてちゃっかり再結集してたりするのはまぁご愛嬌。

そんなわけで本作はキャラゲーとしてもシューティングゲームとしてもとても満足いくゲームでした。思えばこのゲームがきっかけで自分は今もとても楽しいコンテンツに触れている。そう思うと自分の中での本作の立ち位置はかなり大きなモノなのかもしれない。


DATA

ストライクウィッチーズ 白銀の翼
発売:サイバーフロント
開発:ガルチ
対応ハード:Xbox360、PSP
発売年:2010年7月29日(Xbox360版)
    2012年6月28日(PSP版)
ジャンル:シューティング


おまけ:ネウロイの謎

本作は各ステージにて様々なボスネウロイが登場する。特に1期の終盤で強敵となったウォーロックを模したネウロイ、通称「ネウロック」は変形したり合体したりとやりたい放題でまさにラスボスに相応しい貫禄だ。

キット化お待ちしてます。
さらにネウロイ化してしまった「グラーフツェッペリン」もカッコ良すぎる。

ただ気になったのはネウロックがグラーフツェッペリンと合体する際に水中に潜るという水が苦手なネウロイのはずなのに若干不思議なところがあります。そして注目したいのは5ステージのボス、戦車の砲塔が分離して飛行形態になるガンダムのマゼラアタック風ネウロイ。ネウロイはガンダムからも兵器を学んでいたのだろうか…。

3段階目は強いんだ

そして本作を遊んで最も気になったのはネウロイの巣が近いカールスラント国境付近で乱立する不気味な白い塔やトーチカっぽいネウロイなど。他では観たこともないので謎です。(知ってる人は教えて!)

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