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SF的ゲーム感想文

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簡単にハード別に記事が読める「もくじ記事」をご用意しましたのでご利用ください。 新作よりも中古ゲーム。メジャーよりもマイナーなゲーム感想文を書いていきます。
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2024年5月の記事一覧

猫がやったなら、無罪。【 Little Kitty, Big City 】(XBOX series X)

猫は最高猫。それはこの世で最も素晴らしい生き物。あの完璧なフォルム、あの愛くるしい鳴き声、あのいじらしい仕草、全てが完璧。まさしくパーフェクト生命体…そんな出だしで僕も感想文を書いた、2022年に登場した猫が主人公のアドベンチャーゲーム「Stray」は美しいグラフィックと、リアルな猫仕草が猫好きにはたまらなく嬉しい一本だった。現代の猫ゲームは愛でるよりも自分が猫になるモノなのだ。 そんな猫が主役のゲームが、今年また新たに登場した。ワシントン州シアトルのDouble Dagg

ツクール生まれGTA育ちなサグ・ライフRPG【 オレンジブラッド 】(XBOX series X)

そのドットに一目惚れ並ぶ看板と行き交う自動車、ドットで描かれた密度の濃い鬱蒼とした街並みのビジュアルがまず目を引く本作「オレンジブラッド」はGRAYFOX氏制作、PLAYISM発売の「RPGツクールMV」で制作されたインディーズRPGだ。こんなイカす絵見せられたら買うしかないよ! そんな本作は199X年のヤクザとマフィアとギャングがシノギを削る沖縄近海の人工島「ニュー・コザ」を舞台に、紛争解決業者(トラブルバスター)である主人公Vanillaが依頼された奥深くに何かが眠る地

憧れのIIDXに触れる【 beatmaniallDX 7th style 】(PS2)

弐寺の敷居は高かった例の如く思い出話から入るが、あれは2004年。17歳で高校二年の頃、たしか土曜日。高校は皆バラバラになったが、小学生来の友人3人で家で菓子を持ち寄り人のゲームを遊んだり、遊んでいるのを観るのが楽しかった。一人じゃたくさん遊べなくても友人が集まればいろんなゲームが観れるし遊べる。ネタバレなんか気にせずにRPGなんかも途中から観て楽しんでいた。 そんな友人が遊び始めたゲームは「beatmaniaⅡDX 7th style」。ビートマニアの後継作であるbeat

濃厚濃密九龍体験【 クーロンズ・ゲート -九龍風水傳- 】(PS1)

陰界の九龍城出現!四神の見立てを行え風水師!冒頭からさっぱりわからない冒険がはじまった。しかしそんなわからない事は本作では当たり前、これからもっとわからなくなるし、それを気にすることもなくなる。 そんな本作「クーロンズ・ゲート」は97年にSCEではなくソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)から発売されたアドベンチャーゲーム。不気味で豪華な化粧箱に、ハードカバーのブックレット、そして分厚いディスク四枚組のケースは中古ショップじゃ名物だったが、今回満を持してプレイ。これ