マガジンのカバー画像

SF的映画レビュー

116
ネタバレだらけの散文のようなレビューです。 旧作から新作、往年の名作から変なサメ映画までいろいろレビューしていきます。
運営しているクリエイター

#コメディ

寂しさを乗り越えろ【 シャザム! 】 (2019)

[注意:本文はネタバレを含みます] ひょんな事からヒーローになっちゃった。 しかも筋肉ムキムキのマッチョメンだ。まぁ顔立ちも衣装もちょっとアレだがヒーローはヒーロー『シャザム』だ…中身は中2だけど。 そんなこんなでシャザムはDCのデッドプール的な形態で登場したヒーロー映画。とはいえ、あちらほど下品じゃないけどね。 とはいえ畳み掛けるギャグとギャグの嵐、中坊が考えるヒーローや大人ならしたい事をこれでもかとやってくれます。ビールも飲んじゃうぜ…ってマズッ!!! そんなコミ

シュワの初主演作は神様!【 SF超人ヘラクレス 】(1970)

映画デビュー第一歩はここから始まった……とまぁ何ともユルい神様お騒がせ映画です。 見所はやはりシュワ(この当時はアーノルド・ストロングという名前だった)の超スーパー筋肉マッスルダイナマイトボディ。 ボディビル現役ということもあってもうムキムキ加減がいつもよりハンパじゃないですね。事あるごとに脱ぐし、服を着ている方が不自然に感じるくらいです。そりゃ胸も文字通り踊ります。 そして見どころはなんと言っても熊との殴り合い!着ぐるみにしか見えないですがシュワ対熊というカードはアツい!

オッサンが可愛い猫に!【映画:メン・イン・キャット (2016)】

猫になっちゃった! わかる、そんな時もある。だけど傲慢社長だった人間の俺は死にかけ、しかも俺の会社を手玉に取ろうとする奴もいる!猫になっている場合じゃねえ! …という猫メディ映画な訳です。猫のメークイン級のデカさとモフモフ加減がたまりません。そうちょっとふてぶてしいくらいが可愛いのだ。 それでいて現代のCG技術の進歩により普通に猫に見える映像も凄い。もう境界がわかりません…いや、動きがあきらかにオーバーな事がほとんどなのでわかるといえばわかるのですが。 思えばCGがここまで

映画:エース・ベンチュラ (1994)ネタバレ有

僕の笑いの原体験 小学生になった頃だろうか、正直覚えていないが親が借りてきたビデオで見たのが本作との出会いだ。ジム・キャリー演じるペット探偵のエース・ベンチュラのハイテンションで破天荒な捜査と江原正士氏による、まくし立てるような吹き替えに内容もよくわからず最初から最後までアホな事をし続けているので6才くらいの僕は笑いながらアホのように食いついて見ていた。 それから20年以上経ってもまだ3年に一度くらいの頻度で見ている。この作品がジム・キャリー初の主演作だったり、出ているアメ

映画:図鑑に載ってない虫 (2007)ネタバレ有

スガイディノスという札幌の映画館が閉館する。メジャーどころでは無いが単館系でもアート系でも無いサブカルっぽかったりど直球ホラーだったり、マイナーな邦画だったり、ミュージシャンのドキュメンタリーというのはこのスガイディノスが請け負っていた。 そんな映画館の中でも最も思い出に残る作品といえば、三木聡監督の本作「図鑑に載ってない虫」だ。 作品そのものも印象深すぎるが、それ以上に映画館で見た時、なんと劇場には僕と母親の二人だけだったのが今でも衝撃的だった。そう、後にも先にも貸切はこの

映画:翔んで埼玉 (2019)ネタバレ有

根強い差別問題。 それは東洋日本も同じである。グリーンブックがその人種差別に苦しむ人間との旅を通して主人公の考えが変わっていくと同じように、この翔んで埼玉の東京都民の二階堂ふみ演じる壇ノ浦百美も旅を通して変わっていく。 そして今、鼻で笑われ貶され己が地元をシャレの如く使われる埼玉県民の怒りが今牙を剥く。 …まぁ本作は大層なもんではないし、社会派なわけでもない。ただ飲みの席での野次のようなもんだが積もり積もればなんとやら、こんな映画も出来てしまう。 お高く止まった都民の醜さ、

脳がバグる映画 【ジュニア (1994)】

く…狂ってる!あらすじ I・ライトマン監督、A・シュワルツネッガー、D・デヴィートの「ツインズ」トリオによるドタバタ・コメディ。流産を防止する薬の研究開発をしていた科学者のアレックスと相棒のラリー。完成間近になって最終的なデータを取るための人体実験の許可が下りない。仕方なくアレックスがわが身を実験台としてデータを取ることに。最初は3ヵ月の実験のはずが、無事データが揃ったにもかかわらず、母性(?)に目覚めたアレックスは実験を止めようとせず……。 (Yahoo映画より引用) シ