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SF的映画レビュー

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ネタバレだらけの散文のようなレビューです。 旧作から新作、往年の名作から変なサメ映画までいろいろレビューしていきます。
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#アクション映画

キングスマン誕生の物語へ【 キングスマン: ファースト・エージェント 】(2021)

[注意:本文はネタバレを含みます] 前日譚!ゼロ!それは飛ばしすぎた2作目をリセットするには良い口実だ。前作「キングスマン ゴールデンサークル」も嫌いじゃないけど、あの駄菓子はなんともクドすぎた。 そんな訳で今回はキングスマン誕生の物語へ。 舞台は20世紀初頭!日本人にはいささか馴染みのない第一次世界大戦真っ只中。英国崩壊を狙う魔の手からあの体たらくのM…ではなく、英国貴族オーランド・オックスフォード(レイフ・ファインズ)が仲間と共に頑張るスパイなストーリー。そして本作はレ

俺の上司はアンドロイド【デンジャー・ゾーン】(2021)

注:本記事はネタバレを含みます。 予告でビシッと出てきたのはなんともメカメカしいロボット戦士!時は2038年、戦争は変わってこんなロボ戦士が主流なのか!一体どんな戦争映画なんだ!?とワクワクしていたら、そのメカメカしい連中も実はもう時代遅れで、今や人間と瓜二つのロボット戦士が最前線。でもそれってターミネーターじゃん! 核ミサイル発射の危機が迫り、画面の前だけで戦ってきたドローンパイロットと最前線に立つ無敵のメカ戦士との核攻撃を阻止するための二人だけのバディ任務が今始まる。

狂気のカーチェイスアクション!【 タイラー・レイク 命の奪還 】(2020)

ああ!困った!マフィアの親分の一人息子が敵対マフィアに捕まっちゃった!金もない!でも彼に頼まにゃ!そう、タイラー・レイク氏に! まさか街の映画館が閉鎖され、新作がこれっぽっちも見れなくなってしまった、このご時世にNetflixからやって来た新作映画。 なにも知らないけれど、こちとら映画に飢えてるんだ!鮮度の高いうちに頂きます! そんな本作の主演は我らがマイティ・ソーのクリス・ヘムズワース。もちろん吹替は三宅健太さん!脚本はなんとアベンジャーズでお馴染みのルッソさん。そんなM

ウィルが2人!?それに菅野美穂?【 ジェミニマン 】(2019)

[注意:本文はネタバレを含みます] 人気アクション俳優になればクローンや双子映画は避けては通れない。シュワもヴァンダムもジャッキーも通ってきた道。今回はウィル・スミスなだけだ。ただ今回は年齢差がある。ヘンリーは51だがクローンのジュニアは23なのだ。 そんな彼らの物語は想像していたよりもシリアス。クローンと出会い、お互いに動揺する。老いたウィルのヘンリーが若きウィルのジュニアに何をするべきなのか迷っていく。そして孤児として育ち戦闘マシンとして鍛えられてきたジュニアの悲哀に

ジョンを殺せば15億【 ジョン・ウィック パラベラム 】(2019)

[注意:本文はネタバレを含みます] 今度はキアヌ。次はお前が許されない番だ。ジョン・ウィックは命より重い殺し屋のルールを破ってしまった。それは永遠に殺し屋に狙われ続ける運命になる事である。始まりは前作チャプター2の直後。1400万ドルという懸賞金を賭けられ、全ての殺し屋の標的となったジョンの必死の逃走劇が始まる。 なんだか回を進めるにつれて派手になっていくジョン・ウィックの新作はもう色んな意味で極まっていた。 美術面が凄いジョンが死闘を繰り広げる場所場所がただのビルやただ

ヴァンダムが2人!?【 ダブル・インパクト 】(1991)

驚撃事実!ヴァンダムは双子だった!そんなこんなで始まるヴァンダムの双子モノはなんと開始直後に2人が運命の再開を果たす、そしてトントン拍子でマフィア打倒をして行くのだが、まぁこういう荒っぽい事に慣れていない弟チャドが足を引っ張ったり、兄があらぬ妄想をしていしまい弟と喧嘩したりとまぁなんとも「本当に大丈夫かよ」と思うシーンばかり。 それでいて突然マフィアに拉致られたり、突然ベンツの売買をしたりとよくわからないエピソードが脈絡無く入るのでちょっと戸惑います。 それと本作は兄弟力を

ジャッキーが2人!?【 ツイン・ドラゴン 】(1992)

ジャッキーは双子だった![注意:本文はネタバレを含みます] そんなありがちな設定のジャッキー映画は想像以上にコメディ。 お金持ちの家庭で育ち、天才指揮者のジャッキーと貧困層に生まれチンピラだけど喧嘩の達人なジャッキー 生き別れであった二人が運命の再開を果たした時、想像以上のドタバタ劇が生まれる! テンポ良く入れ替わる二人に、チグハグながら頑張る二人のジャッキー。ヒロインが二人とも勘違いして、付いて来たジャッキーと違うジャッキーにホれちゃう展開も最高ですね。ドラマシーンは終