どれだけ頑張っても終わらない竹小舞の壁づくり
全精神を集中してやっても、どれだけ休憩時間を減らして活動時間を増やしても、どう頑張っても1日1枚しか進まない竹小舞の壁。
竹小舞とは土壁の下地で、竹とシュロ縄で編みあげて作るものです。
セルフビルドで建てている、私たちの家は、なるべく自然に還る家をコンセプトにしていることから、土壁を採用しました。
「土地にある土を使う」「地元に生えている竹を使う」
自然界によって生み出された、そのものたちを使って作った壁は、なんとも愛おしく、美しさも感じます。
伝統工法と呼ばれ、職人の数も減少し、普通の家に土壁を取り入れようと思うと、とんでもなく高くつくのが現状です。が、これはやってみると「そりゃそうなるわな…」と納得。
というのも、自然にあるものを使うわけなので、工業製品と同じようにいくわけもなく、竹であれば腐ってしまったり、強度が足らず折れてしまうものもあれば、土も土質によって、藁との混ぜる配合を変えたり…。
そもそも、竹を切るのも、土を仕込むのも、とっても手間がかかります。
さらに手間暇かけて素材を作って完成ではなく、そこからがスタートラインで、まずは竹を小割りにして、使えるサイズに仕分けていきます。
これもとんでもなく時間がかかるのです…。嫌いじゃないけどね、嫌いじゃないけど、この世の中「効率化」が謳われている令和の時代において、確実に時代を逆行して生きているなと感じています。嫌いじゃないよ、この生き方。
そんなわけで、秋の新月に伐採して1年以上寝かせた真竹を使うのですが、その真竹をひたすら割っては小割りにして、シュロ縄でくくる作業を、ここ最近は私自身もようやくできるようになりました。おかげさまで、手が痛い…!
そんな作業に明け暮れていると「ベイビーはどうなった?」の声が聞こえてきそうですが、大好きで愛おしいベイビーボーイは、時短で保育園に預けて5月よりフル稼働しております。
「フル稼働」と言っているのは、ベイビーボーイも頑張っているし、赤ちゃんをみてもらっている、この1分1秒、身軽な時間というのはめちゃくちゃ貴重なので、無駄には絶対できないぞ…!!!という気持ちで、日々家づくりをしています。
好きな四字熟語はなんですか?と聞かれると「年内完工」と答えそうになるほど、自分が家づくりに携わってから、脳内はそのことで頭がいっぱい。
この言葉を有言実行すべく、仕事もぼちぼちこなして、最低限の生活費を稼ぎつつ、家づくりの時間ができたときは全力投球!という感じで、5月を突っ走っていました。
1日1枚ずつしか進まない壁だけど、1つずつこなしていけば、必ず終わりはやってきます。
まだまだ終わりは先だけど、ひたすらに竹小舞を編み続け、6月には終わらせたいと思います。えいえいおー!
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