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2024年セルフビルド家づくりの振り返り

30代も半ばに近づき、年末年始の長期休暇にうんざりしはじめている自分がいた。

「この休みは本当に必要なのだろうか…」

自営業者だからなのか、自分が動いたら動いた分だけが収入になるし、家づくりに関しては、動いた分だけ形になって完成に近づいていく。

そんなときに見つけた、2024年に受けたライティング講座の講師だった、さとゆみさんの記事。

24時間で消える記事を毎日更新されている中に、大晦日にこんな言葉が記されていた。

竹に節がなければ、ズンベラボーでとりとめがなくて
風雪に耐えるあの強さも生まれてこないであろう。
竹にはやはりフシがいるのである。
ともすれば、とりとめもなく過ぎていきがちな日々である。
せめて年に一回はフシを作って、
身辺を整理し、長い人生に耐える力を養いたい。
そういう意味では、お正月は意義深くて、
おめでたくて、心もあらたまる。

この言葉はどうも松下幸之助さんの言葉の引用で、さとゆみさんの中で印象的だったから紹介されていたのだろう。

この言葉を聞いて、私の中で年末年始の見え方がぐぐぐっと変わった感覚がある。

2024年の終わりは、子どもたちが続々とインフルエンザにかかったり、発熱したりで思うように家づくりも進まず。

(年末は年越しそば製造のバイトも)

ついつい焦る気持ちが常にあるけど、焦っても仕方がない。むしろ回り道になることを実感を持って学んだ。

「急がば回れ」を考えた人は天才すぎる。(ちなみにこの言葉の由来が、地元の滋賀からと知って嬉しかったこともここに記しておく。気になる方はこちら

さて、2024年の最後の記事はこちらでした。
参照:4年かけて作っている家。いや、育てている家なのかもしれない

この記事の中に「次回は床の話!」と書いたものの、なかなか更新する余裕なく、年が明けて1ヶ月も経ってしまった。自分に甘い。スマホ持ってゴロゴロしている時間あったら、note書けただろうと思うけど、そういう時間も必要ということで…。

2025年となった今年は、家づくりもいよいよ終盤戦。

夫・バタいわく「家づくりの8割は終わった」とのことだが、その8割がベストは尽くしたけれど、とんでもなく時間がかかっていることを忘れないようにしたい。とはいえ、残り2割は今年に終わることは誰が見ても明確なので、ぼちぼち進めていきたいところ。

(木の伐採から行っていることを思うと、終わりはすぐそこ!)

2024年末に振り返りのnoteを書こうとしたけど、できなかったので、2025年の「年始号」ということで、今回はその振り返り。

【1月】

屋根仕事の強化月間。ひたすら平瓦を葺く。そのための瓦を屋根上にあげる作業を助っ人呼んでお願いしたほど。

(たくさんの方のサポートあって瓦上げも1日で完了!ありがとうございました!)

【2月】

(足跡が気になる写真…)

サポートいただいていた「村山瓦」さんに瓦葺きの要所はお願いをしていたので、基本平瓦以外は、村山さんと一緒に作業。2月は袖瓦の施工と棟瓦の施工準備。

【3月】

これといって大きな作業はなく、2月と同様な内容。

【4月】

(村山さんにすべて教わりながら施工)

ついに棟瓦の施工!屋根の完成で悲願の瞬間。

(棟ができた!感動の瞬間)

【5月】

土壁の下地である竹小舞かき、本格スタート!

【6月】

(妹夫婦や母も応援参戦!)

ひたすら竹を編む毎日。終わらない竹小舞かき。

【7月】

ひたすら竹と向き合い、壁作り。ようやく妻部分までたどり着き、左官屋けんちゃん指導のもと、妻の竹小舞かきを習う。

(林材ライターの赤堀さんも助っ人に!)

それから念願の煙突瓦の納品と設置作業。煙突自体の施工は住んでから。

【8月】
地味だけど、防虫処理のため、金網を設置する作業。

(コンクリにビスを打つ感覚がどうしても苦手…)

サッシを調達するため県外遠征も行い、夫・バタはサッシや窓の設置作業もスタート。

(調達してきたサッシの組み立て中)

さらに、新居の守り神がやってきた。どうぞお見知りおきを。

(サッシと共にやってきた🐯)

【9月】

納戸部分の床作り。鋼製束を立てて、根太を打って、間に断熱材を入れる。その上に1.5mm厚の荒床を貼る作業。

週末には、2週連続で荒壁土塗りワークショップも開催。

町外県外から駆けつけてくださる方も多くいて、まさに「結い」で作られていく様子に感動した。

(2ヶ月かけて作った竹小舞に土の壁が塗られていく)

竹小舞のある風景とのお別れで、ライトアップも実施。きれいだったなあ。

【10月】

大引の設置。

さらに、念願の薪ボイラーとエコバカ・モーリーさんの太陽熱温水器も設置。

こちらは石川県のエコライフ石川さんのもの。無理を言ってお願いしたところ、中古の美品を譲ってくださった。これらのおかげで新居では、お湯の調達には困らないだろう。

荒壁土塗りも追い込みで、なんとか期日までに終わった!

月末には、荒壁の上塗り作業「大直し」という砂を荒壁土に混ぜて塗る作業。こちらもワークショップを開催で、2日間で塗り終わり。

マンパワーおそるべし。そして本当にありがたい…。

【11月】

床作業を進めるため、鋼製束の設置を進める。大引、根太もどんどん入れて、断熱材もはめ込んでいく。

水回りはまだ配管工事待ちのため、とりあえずリビングと寝室の荒床張りもスタート。

(快適空間になったけど、寒さはひどい)

【12月】

ロフト作り。こちらは3cmのフローリング材を貼ったところ。子どもたちは大興奮!大人もワクワクしてしまうスペース。

年末には電気工事士の資格を持つ仲間と電気配線も終了!


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…とこんな感じの1年だった。骨組みだけだったところから、ぐんと家らしくなった1年。

今では全面に壁ができ、床も半分以上できて、感激!それまでよく足を滑らして打ち身があちこちにあったりしたのが、床のある快適さを知ってしまうと、もう過去には戻れない。

ここから1月中に作業を進めて、またぐんと家の完成に近づいてきているので、その話は次回で。

遅ればせながらの挨拶ですが、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

(今回は有料ゾーンはお休みさせてもらいます。またすぐ今週中に次回分、更新予定です!)

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