ついに家の間取りが決まりました
「こんな家に住みたいな」
夫婦でお酒を片手にこんな暮らしがしたいを話し、夫が間取り図を描いてくれたあの日から、長い月日が経ちました。
セルフビルドで家を建てたいというのは、夫と出会った頃から、夫がずっと公言していたことで、そんなセルフビルドで家を建てる第一歩として、間取りが決まりました。
今までは、ここに家が建つんだなあと眺めていた土地も、間取りができたことによって、ここにはこの部屋があって、ここでこんな風に過ごしたいな、なんて少し具体的な未来が想像できるようになったのは、大きな一歩。
セルフビルドで素人が家を建てるのだから、趣向を凝らして複雑な構造にするなんてことを設計図に描かれても、技術が伴わず、形にできないから、こだわった部分としては、いかにシンプルに、途中で諦めずに建てられるか。
参考:製材進めていたけど、ここにきて間取りが変わるかもしれない!
上の記事を書いた時に決まっていた間取りからは、少し変わって、昔ながらの「田の字」づくりになりました。
田の字型の構造の家という概念があること自体、初めて知りましたが、確かに言われてみると、今お借りして住んでいるおうちも、まわりのおうちもよくみると、田の字型の家が多いこと!
田の字型と呼ばれるのは、その名の通り、間取りが「田」の形をしているからです。
昔はその「田」の中の十字部分にあたるところは、すべてふすまで仕切られていて、私の暮らす今の借家もそれです。
四季折々、そのときのライフスタイルに合わせて、部屋の大きさを変えられたりするので、わりと便利で気に入っているのですが、まさか新しい家もそうなることとは思いもよらず。
…ですが、田舎の家に田の字型がよく採用されてきたというのは、住んでみても納得なので、セルフビルドで家を建てる家が田の字型なのは、まあ必然的なのかもしれません。
住みやすくて、作りやすいのであれば、これを選ばない理由はない。
ではなぜ田舎の家は田の字型がいいとされてきたのか。
田の字型の家は基本的にくつろぐ憩いの場として使われ、湿気によるカビが多い山間地では特に、トイレやお風呂、炊事場(炊事場の場合は玄関に隣接した土間に作られていることが多い)などの水廻りの場所をまとめて一箇所に作られていたり、あるいは別棟で設けられていることがあります。
私たちと同じチームで動いてくださっている設計士さん曰く、田の字型はそんな田舎の暮らしにピッタリで、最悪、水廻りの場所が朽ちてしまっても、そこだけ作り変えることができるというのは気が楽だろうと考えてくれていました。
一棟の家の中に風呂やトイレを無差別に組み込むことにより、湿気を呼び込んで、家全体に湿気が回って、家全体をダメにするよりは、最初から水廻りは別棟あるいは、水廻りの箇所をなるべくまとめて作った方が家の改修はしやすいだろうと。
田舎のトイレや風呂って屋外に設置されていて、大雨のときとか大変だなあと移住してばかりのときは思っていましたが、移住6年目にして、田舎の家の素晴らしさを知ることになろうとは思いもよりませんでした。
昔から築かれてきた田舎ならではの知恵や文化というのは、やはり尊いものだなと感じるとともに、田の字型の家を自分たちの手で作るのが楽しみになりました。
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ここからは、マガジン購読者限定セルフビルド家づくりの最新の進捗状況をお伝えします。
それでは、本邦初公開で間取り図をnoteで公開しちゃいます。
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