コルカタ① インド編
世界を旅した人がインドに惹かれるというのはよく聞く話である。
本当にインドっていいの?──行ったことが無い人ならきっとこんな疑問が湧いてくるのではないだろうか。
インドにどんなイメージがあるだろう?
汚い。牛。カレー。タージマハル。ヒンドゥー教・・・
まぁ全てその通りかな。
もちろん、そんなイメージを抱きつつ冬の北インドを10日間旅をした僕の感想は上記のイメージの10倍って感じだろうか。
旅程はコルカタ➡バナラシ➡アーグラー➡ニューデリーを寝台列車で移動し、寝てる間に移動、更に宿代を浮かすという一石二鳥な計画を慣行した。
「インドに行くと、中央分離帯で瞑想している人がいる」こんな話を何かで読んだことがある。でも本当か?いる?まさか・・・
コルカタからタクシーに乗ったら、いっ、いきなりいる!
中央分離帯で瞑想しているおじさんを発見した。そんなにうるさいところで瞑想して平気なのか?いや、もしかしたらその状況で瞑想することこそが修行なのだろうか?
勝手な憶測をしてみたものの結局よくわからない。
タクシーの運転手に連れて行ってもらった安宿街サダルストリートにマリアという日本人宿があり、そこは一泊70ルピー(200円くらい)の激安ゲストハウスだった。因に今は値上げされているらしい。
チェックインしてドミトリー部屋へ案内してもらったが、これが想像以上に・・・
・・・汚ねぇ。
埃とゴミだらけ。ベッドはあるが、布団もシーツもない。しかしそこは百戦錬磨のバックパッカー。ちゃんと寝袋を持って来ていたので、ベッドの上に寝袋で寝ることにした。
もちろんインドのトイレにはトイレットペーパーは無い。手尺で水を汲み、不浄の左手で直に肛門様を撫で撫でし、綺麗にするのだ。しかし、インド式を嫌う僕は近くの雑貨屋でトイレットペーパーを買い、トイレに持ち込みゴミ箱へポイ。
郷に入っては郷に従えと言うが、それにも限度がある。
街へ繰り出すと30年くらい前に日本でも走っていたようなバスが今でも元気に活躍し、排気ガスが酷くてめちゃくそ空気が汚い。
それでも文化的ギャプが僕を極度に興奮させる。その興奮に任せてチョンロンギーロードをずんずん進んでみた。すると、そこかしこに英国式の建物があり旧宗主国であるイギリスの足跡が垣間みれる。
更に進んでみると、声を掛けてくるインド人が何人も居る。
バンコクやベトナムも旅行者を狙った詐欺やぼったくりが多いが、コルカタは過去のどの国よりもその数が多い。
多いのは悪徳旅行業者。
まず声を掛けて来て、言葉巧みに旅行代理店へ連れて行こうとする。そこで法外な値段のツアーを無理矢理組まされるのである。
コルカタで知り合った日本人旅行者が早速これにひっかかってしまった。
他にもトランプ詐欺や勝手にアクセサリーを体に巻き付けてきて金をよこせなんて言うのも多い。
予防策としては絶対に付いて行かないこと。いくら仲良くなっても絶対に駄目。相手のテリトリーに入り込んでしまえば、金を払うまで逃げられないだろう。
I'm in a hurry とか I gotta an appointmentなんて言って逃げる。それでもインド人はしつこくどんな用事があるんだ?とか聞いてくるから、面倒くさくなった時にはsecretと言って。なるべく自分の状況を話さないようにする。
それでもしつこかったらPissed me off !, F*ck off !なんて言って突っぱねるしかない。
コルカタやニューデリーでは話しかけてくるインド人は99%が詐欺師だ。
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