蛇への誤解
今年の干支は「乙巳(きのとみ)」ですね。
どうしても、十二支の「巳年」にフォーカスが当たりがちです。
巳イコール蛇となるので、蛇は脱皮する事から「再生」や「復活」と言ったキーワードが多い様に思えます。
特に脱皮は、肉体的に成長した事から脱皮して大きくなる様に思っていましたが、それは間違いの様です。
簡単に言えば、蛇が脱皮するのは“傷んだ古い皮膚を新しい皮膚に取り換えるため”と言う事らしいです。
確かに、若い蛇は2ヶ月に1回ほど脱皮するそうですが、日本の蛇は春、夏、秋に各1回くらい脱皮するそうです。
冬は冬眠中なので、脱皮はしないそうです。
この脱皮ですが、真皮と表皮があり、表皮はケラチンというタンパク質を分泌し、角質層が形成され、刺激や乾燥に耐えられる様になっているそうです。
蛇に限っては、このケラチンの分泌に休止期間があり、新しい角質層が出来上がると古い層が剥がれ落ちるという仕組みの様です。
ある意味で人間も角質層をもっていますが、人間は脱皮ではなく、“垢落とし”になるそうです。
脱皮は、再生や復活ではなく、垢落としと言う事の様です。
そうは言っても、新しい年の始まりです。
今までの垢を落として、新しい気分で過ごして行きたいと思います。
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。