嵐の後に見たニョロニョロ
子どもたちが小学校低学年の頃に、夏休みに学校のプールへ連れて行っていた時。その朝は台風が通り過ぎようとしていて、雨がようやく小降りになってきたという天候だった。
いつも通るところに物置小屋のような建物があって、ふと見ると軒先から得体のしれないニョロニョロしたものがぶら下がっている(下図参照)。ミミズをもっと長くしたような感じで色は黄土色っぽい。
しかも、1匹や2匹ではなくて、何十匹ものニョロニョロが軒先からびよ~んとぶら下がったり、足もとで渦を巻いているのだ。正直、すごく気持ち悪い。ちょうど出会った、息子の同級生のお母さんによると、ヒルだという。
ヒルって、山の中にいるものだと思っていたけれど、住宅街にこんなにたくさんいるのかととても驚いた。血を吸われたら怖い!
気になって調べると、おそらくこのニョロニョロは「コウガイビル」という生物で、見た目はヒルに似ているが、実はプラナリアの仲間で吸血はしないということがわかって一安心。
しかし、「コウガイビル」がそんなにたくさんいるところを見たのはそれっきりで、その後は見たことがないし、単体でいるのもほとんど見たことがない。
ニョロニョロの大軍を見た時はひどい大雨の後だったから、水から逃げて小屋の上に登っていたのかもしれない。
ここ数日の大雨で、あの日に見た「コウガイビル」を思い出した。今もこの街のどこかで「コウガイビル」がひっそり生きているのかな。どこかで雨から避難しているのだろうか。
「コウガイビル」が気になる方(苦手な人は見ないでね)↓
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