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『日銀、長期金利1%超容認 政策を再修正』とは?
いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
昨日の夕刊から、本日の朝刊にも日本銀行(日銀)が、10月30‐31日に開催した金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール;YCC)の再修正を決めたとの記事が載っています。
今朝の日本経済新聞の1面も『日銀、長期金利1%超容認 政策を再修正 総裁「大幅には上回らず」』との見出しとなっています。
まずは、記事の内容をざっくりとお伝えすると、日銀は、長期金利の上限を1%としていたものを、1%をメドとし、1%を一定程度超えることを容認すると変更したと言うものです。
もう少しお伝えすると、日銀は昨年12月以降に「連続指し値オペ」の利回りを0.25%程度から0.5%程度に、今年7月には1%に引き上げたのですが、今回は、上限の1%の利回りで国債を無制限に毎営業日購入してきたこれまでの「連続指し値オペ」は取りやめたと言う事です。
これで、いわゆる日銀による国債の大量購入によって悪化した債券市場の機能が改善される可能性が高まってきたとも言えるかも知れません。
ただ、日銀は「マイナス金利政策」を解除するとはしていないことから、日米の金利差が縮小することにはならないとして、円は幅広い通貨に対して売られ(円安)、1米ドル=151円台をつけたりしています。
まぁ、日銀が長期金利の上限を、1%をメドとしたことで、ワタシ達の生活にスグに影響があるかと言うと、そうでもないというのが、正直なところです。
今日から、普通預金の金利が上がるかと言うと、上がらないと思います。
日銀(中央銀行)の役割の一つに「物価のコントロール」があります。
日銀が公表しいている「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、2023‐25年の消費者物価指数の前年度比上昇率の見通しを2.8%に引き上げています。2022年度の実績の3%を含めれば、3年連続の2%を上回る物価上昇となります。
2016年に前の日銀総裁(黒田東彦氏)が使っていた、「2%の物価上昇」が現実的な状況にあります。
今回は、米国の長期金利の予想外の上昇、10年物国債利回りが16年ぶりに5%を超過したことを受けての政策変更であったかも知れませんが、日本の金融市場が正常化に向かっていかなければならない中での、ある意味で重要な通過点を越えたのではないかなぁと感じています。
本日の1曲は、斉藤哲夫さんの「いまのキミはピカピカに光って」です。
この曲は、宮崎美子さんを起用した、ミノルタの一眼レフカメラのCMソングとしてヒットしました。
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。