台風の発生数
今年は台風の発生数が少なく感じます。
記憶に残っている台風の発生数では、確か32号ぐらいまであったのでは?
(wikipedia には、39個の記録が有りました。)
中でも、しっかり記憶しているのは、9月23日過ぎに、来た珍しいコースの台風が26号で、関東のはるか東南(サイパン島付近)に発生して、そのまま首都圏を直撃した台風です。(1966年)
この台風、最大瞬間風速は50mを超えていて、八王子の裏高尾山近辺を、深夜2時過ぎに通過したのです。真夜中の台風というのは、風の音だけでも子供心には空恐ろしいものが有りますが、木造建築の二階建ての我が家は、何故か福島の大工が作ったので、雪には強く建てられていましたが、風にはさほど強くなかったために、多少の風でも二階では揺れてしまう構造(筋交いが少ない)でしたから、この台風の時は生きた心地がしませんでした。
風音を聞かないように、耳を手で押さえることもしてみました。年齢が上がってからは、ヘッドホンで大きい音量をかけっぱなしにしたことも有ります。
風に対しての恐怖は実はつい最近までずっと続いていました。
今のマンションに移ってからやっと、虎落笛(もがりぶえ)を聞いても恐怖感が沸き上がることは無くなりました。
以前にもマンションに住んだことは2度ほどありましたが、九州/博多の14階建てのマンションは、堂々とした外観とは裏腹に、窓の網戸が多少の風でも右へ左へと動く安い作り、隙間風こそ入ってきませんでしたが、家のデザインのせいなのか風切り音が凄かったのです。
もう一つ、東京/国分寺の小さいマンションでは、壁と床が薄くて、酷暑/酷寒をもろに部屋にまで運んできてしまう安い作りでした。
マンション住まいが快適というう人の気が知れないと、当時は思っていました。今は、8階建てのほぼ真ん中辺の部屋のために、温度変化が本当に少なくて、国分寺の時の光熱費のおよそ半分で済んでいます。
そして、何より、マンション全体に対する部屋の位置取りのおかげもあって、かなり強い風雨でもカーテンを閉めているとその激しさは全く伝わってきません。
先日も、一時間に雨量が60~70mmという激しい天候の時だというのに、道路を走る車のタイヤの音が無ければその変化には気が付かない程です。
不思議なもので、あれほど台風の時の風音に苛まされていたのに、もう今は全く恐怖を感じなくなっています。家の環境というものは、こんなにも心の安寧に影響するものなんですね。