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「それは情報ではない」な状況に出くわしてすごく理解した。

「情報」と「データ」を分けて考える。

これはインフォメーションアーキテクチャ(以下IA)を学んだことがある人にとってはすごく当たり前のことであり、意識をむけるものだと思うのですが、そうでない人にとっては、ここはわかりにくい箇所かもしれません。

こんにちは、稲本です。福岡でコミュニケーションや情報伝達に関わる仕事をしています。よかったらスキやフォローをお願いします🙏
@sevenina

IAを学ぶと必ず表現される書籍に、「それは情報ではない。」というものがあります。

中古で元の価格より高い本になってます。 #名著

この表紙に書いてある言葉がまさにすべてだと思います。

偉大なる情報時代は、
まさに、無情報爆発、
つまりデータ爆発の時代となっている。

増え続けるデータの猛攻撃から身を守るためには、
今すぐ、情報とデータは別物だということを、
ハッキリと認識しておくことが大切だ。

情報とは、理解に結びつく形になったものを指す言葉だ。
情報の意味を明確にするためには、
私たちひとりひとりが独自の物差しを持っていなければならない。・・・

こう書いてあります。

今回なぜこんなことを書いているのかというと、テレビニュースをみている時に、まさにこの状況のインタビューがあったからです。


○   ○   ○


テレビで特集されていたのは、新型コロナウィルスのワクチン接種について。様々な方の「打つか打たないか」のインタビューがされていました。その中で「打たない」という人にむけた「なぜ?」の質問の回答にこういうのがあったのです。

「いまいち情報がないので、まだ打つ気にはなれないですね。もう少し情報があれば・・」

まさにこれが今の状況なんだと思います。

Webサイトをみたり、SNSをみたりすれば、それに関するテキストはあちこちにあります。もちろん、その信憑性の有無はあるものの、国が出しているものを正しいとするならば正しいテキストは存在します。なのに「情報がない」という認識になっているわけです。 #あえてテキストと書く

冒頭の話に持ち込めば、まだ国が出しているテキストは「データでしかない」ということになります。

これは僕の表現かもしれませんが、データを情報を昇華するためには何が必要なのか。それはIA的視点でいえば、文脈をきちんと考えることができているかということになると思います。 #文脈大切

全員向けに作るのは難しいのが実態です。あの人、この人それぞれ違うんですからなかなか最大公約数を用意するのは難しい。しかし、そこがうまくできるのがデジタルであるのは確かです。何か突破口が見つかればなと思います。


改めて「それは情報ではない」というものを学んだという話でした。


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