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(画像は作品と無関係です)心の奥の真意や心情と深く結びつく渡辺翔太・森本慎太郎の演技、堂本光一の演出の意図を深く理解…★劇評★【ミュージカル=DREAM BOYS(2024)】

 男の友情って難しい。例えば、突き放したり、突然相手の前から姿を消したりしたとしても、それは相手への思いやりのためだったりするからだ。だから、劇場を埋めた女性の人たちが男たちのかっこよさに酔っている時、男性の観客は切なくてたまらない。どうしてもかっこを付けてしまう、自分がすべての責任を引き受けてしまえば、だれも傷つけないで済むと思ってしまう。それが男として痛いほど分かるからこそ、「無理すんなよ」「しんどいほうに行くなよ」と言って、舞台上の彼らを助けてやりたくなる。毎年、ミュージカル「DREAM BOYS」を見ていて、年ごとにその思いが強くなるのは、物語の展開のせいだけではない。堂本光一が演出に深くかかわり、男たちの心情を表現する描写やちょっとした演出が深くなっているからだ。特に昨年から続く渡辺翔太・森本慎太郎のコンビは堂本の意図をよく理解し、登場人物たちのひとつひとつの言動が、ただ単に物語を動かすための道具ではなく、心の奥の真意や心情と深く結びついていることをよく理解している。「DREAM BOYS」の中心に立つこの2つの役を演じることに誰よりも悩んだからこそ、最終的にこうして今年も登場してくれたことに大きな意味がある。だからこそ2人に敬意を込めて拍手を贈りたい。(写真はミュージカル「DREAM BOYS」とは一切関係ありません。単なるイメージです)
 
 ミュージカル「DREAM BOYS」は2024年10月9日~29日に東京・丸の内の帝国劇場で上演された。公演はすべて終了しています。
 
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