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<エンタメ批評家★阪 清和>ストレートプレイ劇評セレクション

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阪 清和が発表したストレートプレイ演劇に関する劇評をまとめました。音楽劇を入れるかどうかはその都度作品ごとの内容を吟味して決定します。さあ、あなたも演劇の深遠な世界へ! ジャニー…
「不要不急」か「人生の宝物」か。そんな議論をしている暇があれば、演劇を観てください。日本の演劇はい…
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2018年11月の記事一覧

横溢するイメージの集積体として描き出される様は圧倒的な迫力と緊迫感をもって迫って…

 芥川龍之介が生前序章だけを雑誌に発表し、自死した後に発見された遺稿によって全体像が明ら…

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ノゾエ征爾が磨き上げる三島由紀夫作品のポップな躍動感…★劇評★【舞台=命売ります…

 私の知り合いがかつて、コミュニティペーパーに仕事募集のつもりで「何でもやります」という…

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現実感のあるひりひりとした人間的な痛みや悲しみが私たちを襲う…★劇評★【舞台=セ…

 自分が誇りを持ってやってきたことに区切りをつけるのはなかなかつらいもので、たいていの場…

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単なる悲劇の叙事詩ではなく、走ることと生きることがどれほど分かちがたく結びついて…

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日々の舞台のたびごとに生き、逝き、果てしない命の再生の連環の中でピアフの生が繰り…

 優れた歌手の声や身体には、歌によって悲しみを癒し、穢れを浄化する作用があるとされるが、…

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演劇という表現行為が恐ろしいほどの可能性を秘めていることを信じて疑わなかった若者…

 インパクトのあるせりふやアクション、それらを包む詩的なセンス、そして音楽とは切っても切…

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三島由紀夫の意図がついに私たちの世界へと降り立った…★劇評★【舞台=豊饒の海(2018)】

 輪廻転生を大きなテーマに据えて、明治から大正、昭和へと流れていく時間の中に、純粋な魂の複層的な行く末を描いた三島由紀夫の生涯最後の長編小説「豊饒の海」。「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」と全4巻から成る長大なストーリーは、1、2巻こそ映像化あるいは舞台化されているものの、全体像をひとつの作品として表現することに挑んだクリエイターは国の内外を問わずいなかった。そんな壮大な挑戦が、いまこの日本の現実の舞台の上で行われている。2018 PARCO PRODUCE ”三島 ×

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6年ぶり再演の問題作に観客は衝撃…★劇評★【舞台=ニューヘアスタイルイズグッド(…

 一見シンプルなイメージを積み上げたような作品なのに、それぞれの断片は物語の主体ではなく…

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私たちがハマることになる「深み」は底なし沼のように危うく魅惑的…★劇評★【舞台=…

 それでなくても、なんのために働いているのかが分からなくなりがちな世の中なのに、劇作家・…

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