![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21097718/adb74ccbc92be5edaf5e0172c8869cee.jpeg?width=800)
阪清和が発表したミュージカルに関する劇評をまとめました。ジャニーズ関連のミュージカルはここには収容しません。音楽劇を入れるかどうかは作品ごとに判断します。
¥777
- 運営しているクリエイター
2024年6月の記事一覧
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143400338/rectangle_large_type_2_05bc286ad67cce83666df399f94a4b73.jpeg?width=800)
すずの柔らかなたくましさを丁寧に表現する昆夏美の繊細さ、シーごとの心情を的確に示す海宝直人の歌の表現力、アンジェラ・アキの語り掛けるような音楽の口調がミュージカルにも映える…★劇評★【ミュージカル=この世界の片隅に(昆夏美・海宝直人・桜井玲香・小野塚勇人出演回)(2024)】
誰かと出会うということは奇蹟に違いないのだが、その過程でどちらかがどちらかを「見つけている」。それこそが奇蹟なのだ。こうの史代の漫画「この世界の片隅に」に流れるこの奇蹟への賛歌は、ミュージカル化されたことでより高らかに謳い上げられ、私たちの胸を打つ。戦争という無限の地獄にも思える世界の中でも人は生を生き、それぞれの輝きをきらめかせる。この広い広い世界の中でだれかが私を見つけてくれる。そしてそこがわたしの居場所になる、そのひそやかで、謎めいていて、そしてどこまでも深遠で確かな
¥300