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阪清和が発表したミュージカルに関する劇評をまとめました。ジャニーズ関連のミュージカルはここには収容しません。音楽劇を入れるかどうかは作品ごとに判断します。
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2018年10月の記事一覧
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ひとつひとつの感情がきらきらと輝きを放ちながら私たち観客の心の中に降り積もっていく…★劇評★【ミュージカル=生きる(2018)】
『七人の侍』や『乱』『蜘蛛巣城』『用心棒』『隠し砦の三悪人』などが世界的に評価されているために、現代の若い映画ファンの中には、黒澤明が「時代劇の巨匠」だと思っている人がたくさんいる。それはもちろん間違いではないのだが、むき出しの人間性が激しくぶつかる『天国と地獄』や原水爆への恐怖に憑りつかれた男の悲しい悲劇譚『生きものの記録』、やくざと貧しい医者の交流を描いた『酔いどれ天使』などその実力は現代劇において顕著に表れていると言っても良い現代劇作家である。中でもその才能がいかんな
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華麗で壮絶な人生への痛切なレクイエム…★劇評★【ミュージカル=マリー・アントワネット(花總まり・田代万里生・昆夏美・佐藤隆紀出演回)(2018)】
どれだけ悪評が残っている人物でも、それが真実のすべてとは限らない。さまざまな観点から彼ら、彼女らを見ていくことは歴史的な人物を理解するためにはとても大切なことだろう。悪魔的な所業をしたわけではないのに、ぜいたくという一点において市民や庶民の怒りを買ってしまったマリー・アントワネットもまたさまざまな誤解の上で私たちが理解していることもあるだろう。今で言う世論操作やフェイクニュースの存在があったと考えてもおかしくない。「エリザベート」「モーツァルト!」などのミュージカルを東宝と
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