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改めて、働く服装を考えよう【そろそろ☕でも飲んで語ろうよ】
仕事をするときの服装や身だしなみは、その企業の業務やカルチャーを反映するものではないでしょうか。
また、社員個人によっても、どんな服装で仕事をしたいかという要望は大きく異なるはずです。「スーツを着ると、仕事のスイッチが入る」、「快適に自分らしく過ごせる服装で働きたい」等々、コロナ禍の在宅ワークを経て、こうしたことを改めて考えた方もいらっしゃるかもしれません。
セブン銀行は、2022年4月に社員の服装基準を改定しました。新しい基準の原則は以下の通りで、とてもシンプルなものです。(基準は具体的なNG例とともに社内に周知されました)
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今回は、新服装基準を検討するプロジェクトを担当した人事部の笹本眞唯さん、堀越隆文さんのおふたりとお話ししました。
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2018年、セブン銀行へ新卒入社。
ATMプラットフォーム事業のマーケティング担当を経て、現在は人事部にて中途採用を担当。
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出向期間を経て、2006年にセブン銀行へ転籍。
給与・人事評価担当を経て、現在は人事部における「なんでも屋」。
服装基準の基本は「相手のことを考えた身だしなみ」
―4月に服装基準が変わってしばらく経ちましたが、かなり社員の服装も変わったなぁと感じます。
堀越:そうですね。予想していたよりも、カジュアルな方向性に移行した感覚があります。
笹本:若手社員からはもともと、Tシャツやジーンズで出社したいという要望があったのですが、いざ改定してみると、中堅以上の社員もTシャツを着ている人が多いですね。外の気温も上がってきているのもあると思いますが…。
―今回の服装基準の改定は、いつ以来の改定なのでしょうか?
堀越:2008年以来なので…約14年ぶりですね(驚)。
会社の設立当初からカジュアルデーは設定されていましたし、男性のノーネクタイなど、一定程度緩和された基準ではありましたが、この春にオフィスのレイアウトを大幅に変更したこともあり、このタイミングで再度検討をしようという運びになりました。
―検討は人事部のなかで行われたのでしょうか?
堀越:そうですね。私が一応リーダーで、その他有志の社員にも加わってもらって、昨年秋くらいから議論を進めました。正直に言うと、服装基準の改定って、取り組むトピックとしてはすごく難しいんですよね。
笹本:(静かに深くうなずく)
―難しいというのは、どのあたりなのでしょうか?
堀越:服装は個人の価値観にも左右されるものですし…要は絶対的な正解、不正解というものは存在しないですよね。
―確かに、グラデーションの世界ですよね。個人の主観によって快と感じるか、不快と感じるかも異なりそうです。
堀越:そうですね。グラデーションのなかでどこかに線引きをして基準を設定していくことになるので、「ちょっと気が重いな…」というような不安があり、他の人事部メンバーを巻き込むことにしました。
私は最近のファッション事情もそんなにくわしくないので(苦笑)、多様な視点をもとに意見をもらえるほうがいいなと思ったのもあります。
―実際、議論を開始したときのメンバーの認識はどのような感じだったのでしょうか?
笹本:今回議論したメンバーは「ルールでがっちり縛るよりも、原理原則を周知して、社員それぞれに判断して行動してもらう」ほうがいいのではないかと考えている人が多かったですね。
服装って選択肢が無限にあるので、NG例をすべて出し尽くすこともできないですよね。お取引先さまや、シチュエーションに合わせて、ビジネスパーソンとして適切に振る舞うという大前提があって、各自に身だしなみを考えてもらうほかにないんじゃないかなと思っていました。
幸いにも、人事部以外の部署を経験したメンバーがほとんどだったので、他の部署の事情にも思いを馳せつつ、議論ができたのはよかったです。
―基本は、対応する「相手」を考えた行動ということですね。
堀越:そうですね。会社はファッションショーの場ではないので、相手に心地よく感じていただける状態で対応することが一番大事だよね、ということはメンバーの間でも認識が揃っていました。
あとは在宅ワークのときの基準はこれまでなかったので、そこについても今回クリアに言及しておこうということになりました。
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正解はない、適切解はコミュニケーションのなかで見出す
―そうはいっても、NG例があると基準は分かりやすいですよね。
堀越:はい。チームで基本的な方針を考えたあと、部内でさらに検討する中で、もっと具体的に事例を示すほうがいいのではないかという意見が出ました。
笹本:特に服の色や柄といった細かい点については、事例を提示しないとうまく伝わらないんじゃないかという懸念がありました。「真っ赤なスーツや蛍光色のTシャツは、どうなんだ!」みたいな、極端な例が議論の中で飛び交いました(笑)。
セブン銀行は中途入社の社員が8割という構成なので、新卒入社の割合が多い会社よりも、個々人の価値観や意識にばらつきがあるという前提も大きかったかもしれません。
―統一された暗黙の了解みたいなものが、あまりないということですかね。
堀越:そうですね。それが当社のいいところでもあると思っていますが…。
議論を重ねたうえで、柄や色等のNG例についても提示をしていくことにしました。たとえば蛍光色やアニマル柄などが相当します。
―改定後の社内のリアクションはどうですか?
笹本:「改定されてよかった」という声はよく聞きますね。
堀越:分かりやすい変化としては、ジーンズ、Tシャツ、ポロシャツ、スニーカーを身に着けて出社できるようになったということなので、真夏の通勤時は以前より快適になったと言えそうです。
笹本:改定後に基準をみんなで守っていくという意味では、何か気になったときはお互いに指摘し合える雰囲気も大事だと思っています。
同じ部署やチームであれば、お取引先さまや対応する内容もある程度共通していると思うので、「その服は…ちょっとふさわしくないんじゃないかな」と、気が付いたときに言うことができますよね。
堀越:人事部が生徒指導のように違反を指摘するということではなく、気が付いたときに教えあったり、アドバイスしあえる関係性を築いてほしいという願いもこめています。
人事部の中ですら色々な意見が出るくらいなので、正解はないです。それぞれの部署やチームでもすり合わせながら適切解を見出していく感じではないでしょうか。
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多様なバックグラウンドの社員が一緒に働く環境がカルチャー
―服装基準もカルチャーを形作るひとつだと思うのですが、おふたりから見てセブン銀行のカルチャーってどういったものでしょうか?
堀越:出向も含めると20年以上当社に在籍していますが、当社のカルチャーは…掴みづらいですね(笑)。無理につくるものでもありませんし、多様なバックグラウンドの社員がいて、一緒に働いているという環境自体がカルチャーなのかもしれません。
笹本:私は新卒で入社していますが、堀越さんと同じように感じています。
出向者も多いせいか、社外から来る人に対して受け入れる姿勢を持っている人が多い組織なのではないかと思います。これまで会ったことがない社員からチャットやメッセージが来てやり取りするのに抵抗もないですし、人間関係においてフラットで柔軟な人が多い印象です。
堀越:人事部としては、自律自走できる人材という言葉を人事戦略に据えています。服装も自分で律していくことのひとつかもしれません。
誰かが細かく決めたルールに従うほうが、もしかしたら楽なのかもしれませんが、自分で判断して行動していく集団でありたいですよね。
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編集部より:最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
セブン銀行の働く服装を改めて考えるという難しいプロジェクトに取り組んだおふたりでしたが、本当になんでも伝えあえる雰囲気があり、インタビューも和気藹々と進みました😆社員の服装も新たになった、セブン銀行にご期待ください!
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