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ワーママの断乳の壁  元ピジョンが教える両立法

断乳とは

「断乳」とは、文字通り、赤ちゃんにおっぱいをあげるのをやめることです。
以前は、離乳食が進む1歳ころに断乳するが推奨されることもありましたが、最近はあまりみられません。

最近は「卒乳」という言い方もされます。
ただ、
断乳:ママの方から、なんらの理由で、おっぱいをあげるのをやめること
卒乳:赤ちゃんの方から、おっぱいを飲むのをやめること
という意味合いの違いがあります。

ここでは「断乳」についてお話ししていきます。

職場復帰と母乳育児

職場復帰後は、日中直接おっぱいを与えることはできませんよね。

そのため、この機会におっぱいをやめようと考える方が多いようです。

ただ、「よし!断乳しよう!」と思って、サッとできるものではありません。
また、人によっては、おっぱいをやめてしまうことを残念に思う方もいるかもしれません。

そこで、断乳、および母乳育児と仕事の両立がスムーズにできる方法をお伝えします。

なお、大前提として、母乳をあげないことが悪いと言いたいのではありません。
方法を知らないことで、選択肢が少なくなってしまうことがないよう、情報発信させていただくことを心がけています。

断乳のポイント1:哺乳びんにならしておく

100%直接母乳の状態から、急に哺乳びんを使うと、ママにも赤ちゃんにも負担がかかります。

急激に断乳をすると、ママの胸のトラブルも起きやすいですし、赤ちゃんが哺乳びんを嫌がることもあります。

赤ちゃんの様子を見ながら、哺乳びんを使う機会を増やしてみましょう。

私は直接母乳にこだわりがあったので、まずここでしくじってしまいました。

断乳のポイント2:スケジュール設定

・断乳の日にちを決めたら、その前に、協力者(パパや実母など)と段取りを確認しましょう。

私の場合、一人だけでは絶対に乗り越えられませんでした。

おっぱいをほしがりギャン泣きする息子を夫が抱っこで乗り切ろうとする、あちら側の地獄と、分泌しても飲まれないおっぱいが貯まり、バンバンに胸が張る、こちら側の地獄が繰り広げられました。

そのうち、胸の痛みはピークに達し、触るのはもちろん、そばで手をパンとたたくだけでも、その振動で痛みを感じるという状態でした。

当時は正しい知識をもたず、痛みをとるために搾乳(おっぱいを手でしぼること)すると、また分泌されるという循環がおきてしまうと思い込んでいたので、ひたすらガマンをしていました。

湯船につかりながら、ゆっくりすこしづつ搾乳をしたのは、ずいぶん後になってしまいました。

断乳のポイント3:正しい知識のもと行う

前述したように、断乳後すぐには搾乳してはいけない!と思い込んでいたために地獄をみました。

身近な助産師さんに聞く、助産師さんが監修された断乳の仕方の記事をしっかり読むなどして、備えましょう。
トラブルが起きた際には、我慢をしないで、母乳外来などで診察をうけることも大切です。
近所に母乳外来や助産院がないかなど、断乳前に調べておくと安心ですね。

仕事と母乳育児を両立させるには

日中おっぱいをあげることができないとしても、
・搾乳した母乳を保育園であげてもらう
・朝と夜は母乳をあげる
など、0か100かで考えずに、可能な範囲で続けられるような工夫もできます。

搾乳した母乳を保育園であげてもらうには

まずは、そのようなことを保育園がうけいれてくれるか確認しましょう。
先生方にとっては、ひと手間増えますので、対応は園によって様々です。

その後、
・搾乳するための搾乳器
・保存するための冷凍保存用母乳フリーザーパック、冷蔵用キャップ
・授乳するための哺乳びん
などのグッズを準備しましょう。

哺乳びん以外は必ず必要というわけではありませんが、どれも衛生的で効率よく搾乳できますので、用意しておくと便利です。
*必ず取扱説明書を読んでから、ご使用ください。

グッズの活用1:搾乳器

ハンドルを握る・離すの動きだけで、効率よくおっぱいを搾乳することができます。
直接乳首に触れないので衛生的で、そのまま哺乳びんに保存できるので、とても便利です。
胸にあてるだけで搾乳できる電動タイプもあります。

グッズの活用:冷凍保存用母乳フリーザーパック

搾乳した母乳を冷凍保存しておくためのパックです。
保存期間や解凍の仕方は、かならず取扱説明書に従ってください。

育児時間の活用を

1歳未満の子どもを育てる女性は、勤務中1日2回、少なくとも30分、育児時間を取ることができます。(労働基準法第67条)
最近では、搾乳スペースを設置する企業も増えています。
上司や関係部署と相談の上、育児時間を搾乳にあてることも考えてみてください。

今回は、仕事と母乳育児の両立についてお伝えしました。

「本当は母乳育児を続けたいのにあきらめるしかないのかな」と考える方のご参考になれば幸いです。

次回は、ワーママの7つの壁 その2「保活の壁」です。


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