自伝18
当時の校長先生は、小柄な女性。
私と目線を合わすためにしゃがみゆっくりと話しかけてきた。
話の内容は覚えていない。
だが私は、電話をかけずに鉛筆をけずらせてもらい、その日は済んだ。
親は仕事で夕方からいない場合が多かったので、殆ど祖父母と一緒にいた私は、当然その出来事を祖父に話す。
その場では穏やかだった祖父だが、何かしら学校にしたのだろう。
校長先生と算数の先生と担任の先生が家に来て謝罪をしていたのを、私はこっそり階段から覗いていた。
そして算数の先生は代わり、小学校生活でその先生とは関わることが無かったのだ。
そして後に事がPTAにも伝わり、私の件だけでなく、今までも色々あったらしく、大人が揉めているのをちょくちょく廊下で見かけた。
そのせいかどうかは分からないが、算数の先生は来たばかりにもかかわらず翌年に離任した。