自伝13
無事に小学校へ入学したのもつかの間。
教室の外にある中庭の池にほぼ毎日落ちていた。
池の幅がギリギリ飛べるか飛べないかの距離なので、男の子に混ざって度胸試しみたいなことをやっていたのだ。
もちろん、ぽっちゃりの甘やかされて育った私は、そこにいた子達より飛べない。
それで落ちる。
そうして保健室の常連になった。
授業中は仲良しのお友達とお話をして、注意を受ける日々。
お話するよりも、注意を受けることが何故か好きだった。
自分を見てくれている、自分を構ってくれる、そう思っていた。
だから私は、黙って授業を受けられるにも関わらず、お話しているお友達にわざと混ざるのだ。
そうして、口にガムテープを貼られ授業を受ける。モゴモゴするとガムテープはとれる。
そうするとまたガムテープを口に貼られ、廊下に出される。
それすらも嬉しく感じていた変な子だった。