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自伝22



「お姉ちゃんよりしっかりしていて偉いね」

そう発言した私。
この妹が私の性格と似ていたから。
頑張っていることを知っていたから。
褒める意味合いで良かれと思って発言した言葉だった。

だがしかし。
その妹は泣いてしまった。
急に泣き出し、私も含め、その場の周りはなぜ泣き出したのか分からない状況だった。
そのままバディのしまいへ保健室へと連れて行かれた。


後でそのバディである同じクラスの子に聞いてみると、
「お姉ちゃんは頑張ってる!そんな事言わないで!」と言っていたそうだ。

私はハッと我に返った。

余計なことをした。何故私はあんなことを言ってしまったんだろう。あの子も友達であるあの子のお姉ちゃんもお母さんお父さんも傷付けてしまったかもしれない。と。

同時に、良かれと思ったことがまた裏目に出た。(ドラマで言葉を知っていた)
あの子は普段からきちんと評価されていたんだ。  とも思った。

小学4年生に全てを理解するには難しいかもしれないが、当時の私は「私のせいで相手が傷付いた・私が余計なことをした」そう感じとった。


その一件から私は、その子達と少し距離を取ってしまっていた。
そんな時、その子のお母さんから友達である姉の方を通して手紙が届いた。

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