
【結果の出る節約術3】節約しすぎて大失敗な事件発生
節約しすぎて大失敗!
そこから学んだ真の節約
結婚してすぐのこと。
「オレ、住宅ローン組まずに家を買いたいんだよね」
この夫の一言から始まった節約生活。
新婚当初、東急線沿いに住んでいました。
今思えば、貯金したいのに東急沿線(地価高めでわりとキラキラ系主婦が住みがち)に住んでいたのが大間違いだったと思うのですが、そこは九州出身の田舎者夫婦の私たち。
いまいちよく分かっていませんでした。
我が家の場合、駅前の東急ストアで買い物をすると大赤字なので、食品館あおばというお手頃スーパーにチャリをぶっ飛ばして買い物に行っていました。
そうやって夫婦2人で1ヶ月の食費は2万円という切り詰めた節約生活をしても、新婚1年目は100万貯金をするのがやっとでした。
翌年には第一子誕生で出費も増加。
頑張っても頑張っても、なかなかお金は貯まりません。
お互いに使えるお小遣いが少ないことで、仲が良かったはずの夫とつまらない夫婦喧嘩が増えてきました。
「私、こんなイヤな思いをするために結婚したんじゃないのにな」
なんか思っていたのと違うよ~!
子どものために離婚までは思わないものの、現状の生活への不満と将来への不安でいっぱいでした。
こんなときに焼肉事件が起こりました。
「近所に美味しそうな焼き肉屋が出来たから一緒にランチに行こうよ」
日曜日、夫がそう言いました。
しかし、私はすかさずこう返しました。
「お金かかるから、家で焼肉しよう!」
激安スーパーで国産牛肉980円を買い、同じくドンキで980円で買ったプレートでおうち焼肉。
これで随分と節約できたと私は満足でした。
だが、しかし。
数日後、夫のシャツから焼き肉屋のレシートが出てきました。
どうやら行きたいと言っていた焼肉店に会社の後輩と飲みに行ったらしいのです。
ついでに後輩に御馳走したのか12000円の大出費。
おまえ、こっちが節約頑張ってるのに何やってんだよ~!!
夫に猛烈にイラっときて、私の心には戦いのゴングが鳴っていました。
だが、ヤツはその日、出張でいなかったのです。
ちーん。
帰ってきたら、絶対に文句を言ってやるー!!!
仕方ないので、その日はママ友に盛大に愚痴りました。
セレブな彼女はこう言いました。
「節約ってさ、ケチケチ切り詰めて生活することじゃないと思うのよ。無駄な物を買わないのが節約の本質だと思う。なんかマルってさぁ。努力の方向性を間違ってない?」
「へっ?」
彼女は言うのです。
日曜日に私が夫と一緒に焼肉店に行っていたら、後輩とアルコールを飲まずにランチだけで済んだので、そこまで大きな出費にならなかったはずだと。
「あんまりさぁ、節約、節約言いすぎると、夫が家で居心地悪くなって外でパーッと飲みたくなったり、よその女と浮気するかもよ。そっちのほうが大出費だって! たまにあるじゃん。家族や子どものために真面目にお金を貯めてる良い奥さんが浮気されるケースって」
なんですと!?
嫁の節約がきつすぎて夫の外食や浮気のリスクが増加!?
確かにそいつは困る。
「お金を貯める行為ってのは、夫婦で気持ちを合わせてやらなきゃ意味ないよ。片方がどんなにしゃかりきに頑張っても、もう片方が同じ気持ちじゃないときは一生懸命にお風呂にお湯を溜めてるのに、お風呂の栓を閉め忘れてるのと一緒だってば」
なるほど!
それ以来、私は夫と気持ちを合わせて節約することを心に固く誓ったのでした。
学び【真の節約とは?】
それはケチケチと切り詰めて節約することではなく、無駄な物にお金を使わないこと。
そのためには、既婚者の場合、片方だけががむしゃらに節約するのでは意味がなく、夫婦でお金の話を共有し、協力し合うことが大切なのだと思い知りました。