行方
安らぎの在処はいつまでも
わからないままなのに
怒りはずっとここにある
僕を守っているのか
呪っているのか
僕を陥れたもの全てに苦しみを
立ち上がろうとしたのに
何度立ち上がろうとしたか知れない
なのにいつも
いつも
怒りの矛先がわからない
身体に溜まったものがいつまでも
僕を蝕んでいて
ああ何もかも切り離して
僕は僕以外ではなく
誰のものでもなく
誰にももう僕の心にも身体にも
二度と触れさせたくないんだ
片隅で怯えたままの
僕を誰が迎えに
せめて野良猫になれたら
路地裏には魔物が棲んでいる
僕の行先は
心の行方は
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