短詩集33

1.今はあなたに書く手紙だけが私の故郷
2.ランボーには敵わないと嘆く夕方
3.僕の悲嘆にあなたの吐息をください
4.痛みの強弱で見分けていた景色 いま快楽の粒子を辿る
5.それぞれが孤独抱いてその足で立つ世界夢見て
6.桜の花びら集める子供たち 何に使うのかな たぶんそれはどうでもよいこと
7.口にする前から透けて見えるエゴイズム よく見られようとする僕の君の
8.そっちには行きたくないの だって私だけが落とされる穴が待っている
9.「一度裏切った者を信用するな」とはシェイクスピアの言葉
10.嘘、誤魔化し、こじつけ、摩り替え、丸見えの手口、心に隠れ蓑はない
11.礼儀正しい正直さを僕は美徳とする

あとがき
「よく見られよう」とか「嫌われたくない」って気持ちからの行動がかえって残念な結果を招くらしいです。最新情報。うそ。ほんとはみんな知ってる。
失敗が怖いのって、失敗そのものがもたらす結果が怖いんじゃなくて、失敗を笑われたり責められたりするのが怖いってのが大きいのかな。クッキー焦がしても、言い間違いしても、負けても、フラれても、試験落ちても、クビになっても、締切間に合わなくても、別に死ぬわけじゃないし怪我するわけでもないし。
「失敗は挑戦した証拠だ!」って胸を張れるなら、何も怖くはないなって。
でもまあ、何でも怖いですけどね。ははは。つまんない詩書いちゃっても、そりゃ挑戦の軌跡だもん。

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