「日本語がわからない」児童生徒を受け入れる時…
小学校現場で、日本語がわからない児童生徒を受け入れる際に、以下の点を認識しておく必要があると考えています。
1. 「日本語教室(国際クラス)」では、あくまでも学力の向上的変容を
実現する指導を重視すべきである。
2. 児童の心をつかまなければ、指導(教育)は成り立たない。
3. 母語使用能力の維持、できればより高度な語学力を習得できるように
留意すべきである。
4. 保護者との関係を良好にすべく、コミュニケーションをとるよう努め
るべきである。
5. 成人に対する日本語教育の手法やテキストを、そのまま用いる必要は
ない。
日本語ができない児童生徒の指導をするのは、自分自身も含めて、一般の「教諭」です。特に日本語教育のための手法や知識を学んでいるわけではありません。
教員の多くが、日本語がわからない児童生徒、あるいは保護者に戸惑い、会話ができないのに授業なぞ理解させることはできない、日本語をどのように教えたらよいのかわからない、といたずらに負担を感じてしまいます。
でも、そうではなく、上に記したように、小中学校での日本語教育は、我々教員が培ってきた教育に関する基本を用いればよいのだ、ということを強く主張したいのです。
次回からは、それぞれの主張についての詳細を述べていきます。
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