STAY KOBE《09》湊川を歩く
兵庫区といえば運河や和田岬、あと新開地のイメージがあります。
けど実際馴染みがあるかと聞かれると、うーん
……。大河ドラマ「平清盛」の影響で「ちゃんと(歴史を)勉強せなあかん」って身構えてしまって、それでなかなか行けずじまいでした。
そんなわたしもこの連載を始めてからはだいぶ心の持ちようが変わった気がします。知りたいことがあったら調べたらいい。そしてまた現地に行けばいい。それだけのことなのです。神戸に出かける心のハードルはだいぶ低くなりました。
今回は新開地駅からスタート。地下では阪神・阪急・神鉄が集まる古くからのターミナルエリアです。
「下町レトロ」「古きよき昭和」とも言われる湊川エリア。三宮やハーバーランドとはまた違う趣があります。
いや味わいがありすぎるでしょ。
屋内の飲食店街「ミナエンタウン」、たぶん「湊川公園」から来てるのかな。
北へずんずん歩くと商店街に行き着きます。
この辺り、全体像を説明するのがけっこう難しいんですよ。「湊川」と呼ばれる一帯に「神戸新鮮市場(上湊川本通)」「東山商店街」「ハートフルみなとがわ」「マルシン市場」と呼ばれる商店街がぎっしり密集してます。
写真もなかなか撮れないほどの賑わいぶり。
第7回の記事を公開した後にTwitterのフォロワーさんから教えていただいた「クレープハウス くれよん」に行きました。
たこ焼きとホットドッグもある!
まさにこういうお店を探してました。(引き続き情報お待ちしてます)
生クリームたっぷり、これで300円。とても気さくな店員さんです。
平清盛にゆかりがあるという熊野神社、通称「夢野の権現さん」。
湊川に沿って西方面へ。
実は今日は「ブラタモリ」でも取り上げられた湊川隧道(ずいどう)の一般公開日なのです。
河川トンネルとしての役目を終えた後、近代の土木遺産としてそのまま保存されてるらしく。
やっぱり人が多いです。そして風がむちゃくちゃ強い。
湊川隧道はどんなトンネルかというと。
明治期の神戸に流れてた旧湊川が往来に不便だったり水害が起こったりでとにかく難儀だったそうです。そこで川の流れを変えようという計画のもと生まれたもの。
治水の難しさは阪神大水害でなんとなく知ってたけれども、その後ちゃんと調べたことはありませんでした。
神戸といえば山と海。山が近いぶん、土地開発に苦労した歴史もあるわけで。
ここ湊川もまさに今の神戸に繋がる場所。そのことを実感できる貴重な機会でした。
再開発エリアを歩くのも良いし、今回みたいに昔から続く場所を探すのも楽しい。
神戸ってほんとに刺激的な街だなと思います。
兵庫区の海側、和田岬辺りもぜひ歩き回りたいものです。
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ではまた神戸で会いましょう。