クラファンでモノを買う時代? 共感にお金を出す時代?
はじめまして。
SETRE事業企画室の辻本です。
春頃からSETREでは商品開発チームが立ち上がり、
コツコツとヒソヒソとチームのメンバーと水面下でザワザワザワーーと構想を練りながら、商品化の準備を進めていまして、オリジナル商品をいくつか世に送り出したところです。
私は、商品開発をしつつも、メインミッションは”売ること”です。
私たちの商品は、単に生活に必要なモノを大量に作って、じゃんじゃん誰でもいいから、売りまくれーっ!!ってモノではありません。
商品づくりの背景には必ず、自分たちが出会った”人”との関わりがあり、
その”人”の想いも商品に込めて、お客様のもとへお届けしたいという想いがあります。(だからこそ難しい課題もあるのですが、そうじゃないとSETREがやる意味がないからやるしかありません!!)
私自身、モノに満たされている時代に生まれ、(←昭和の終わりかけです)
モノが溢れている時代と共に成長し、
社会の一員になり、母になり、”意味のあるモノ・コト”への関心は
次第と強まっているように思います。
私は大阪で育ちましたが、小学生の頃、母に連れられて買い物に行くのは、街の小さな市場でした。”お肉屋さん”、”八百屋さん”、”魚屋さん”など各業種ごとに1店舗づつ並んでいました。(ちなみに魚屋さんのおじちゃんは同級生のお父さんってくらい身近な感じ。)
お肉は髭のおじちゃんから買うし、お野菜はあの早口のおばちゃんが勧めてくれたモノを買うものだと母親を見て思っていました。
中学生になった頃、その市場はパチンコ屋に建て替えられ、母は大型チェーンのスーパーに仕方なく行くようになりました。
今になって思うのは、母は市場から”安心感と情報”を買っていたんだなということ。
市場のおじちゃんやおばちゃんは、生産者さんではなかったけれど、目利きをしてこのお肉は美味しい!このお野菜は鮮度バツグン!ってお墨付きをくれていたんですよね。なんで鮮度がいいのか?どういう調理をしたら美味しく食べられるのか?をおじちゃんたちは母にペラペラ話していたんだそうです。(私はおしゃべりばかりしてないで、早くお菓子屋さんに行きたいっ!と母の服の袖をよく引っ張っていましたが・・)
時代の変化の中で、母が、市場からスーパーに変えなければならなかった様に、多くの人が”人”の見えない商品を手にし、口にすることが徐々に当たり前になっていきました。(コンビニが大好きな私も含めてです。)
そして、モノが溢れすぎて余っていることが問題視される今、あらゆるものが便利になったおかげで、消費者が選択できる時代になったのだと思います。
また、人から背景や情報と共にモノを買う事ができる時代が来ているのかな、と。
SETREが生み出す商品は、トレーサビリティ可能な商品を世に出していきたいと思っています。だから商品には物語があります。
私たちが奈良の酒蔵「美吉野醸造」さんと共に商品化した日本酒と梅酒は、11月からクラウドファンディングで販売開始をしました。商品をクラウドファンディングで販売する初めての試みです。
私たちは、いままで15年にわたり、いわゆる”ホテル屋さん”をやってきましたので、ホテルに来たお客様に対してサービスをする事に徹してきたわけです。
なので、クラファンで商品が売れるの?SETREのこと知らないのに?と思っていたのですが、周りの方にSETREの商品は物語がしっかりしているから、クラファンのお客様に支持される!と提言いただいた事もあり、
私のミッションは”売ること”なので、参画してみることになりました。
私のビビリ予想は大幅に外れ、なんと、
開始24時間で目標金額に対して200%達成!!
(12月10日現在で400%オーバーです。)
SETREめっちゃすごくないですか?と言いたいわけではありません。(ちょびっとすごくない?とは思ってますけどね。笑)
クラファンで伝えるのは商品が出来るまでの背景や商品の楽しみ方をレコメンド。要するに、背景のある商品や、意味や意義のある商品を、誰から買うかの選択できることが当たり前な時代になっているということを実感したという話です。
誰が、なぜ、どんな想いで、どうやって、誰のために作っているのか、
関心を持っている人にとっては、それを知る術があって、それをカンタンに買う術もある。物理的に市場からインターネットに変わってはいるものの、消費者が求めるモノが手元に届きやすくなったように思えます。
地域に眠る宝物(人やモノやその背景にある物語)に焦点を当て、SETREを通して伝えてきた私たちの時代が来たんじゃないか、と錯覚しちゃいます。
地道にコツコツ(だいたい3~5年刻みにホテルを開業している地道さがウリです。←自虐)とSETREブランドのホテルを作りながら地域の生産者さんや職人さんとの関係を築いてきた私たちだからこそ、生みだす事のできる商品を、それを”えぇやん”って思ってくださる人に届けばと、これからもSETRE ORIGINALの商品を生み出していきます。
あ、なんかはじめてのnote投稿が思い出話と決意表明みたいになっちゃったけど、とりあえずクラファンこれからもチラホラやって、ECサイトとはまた違うお客様との出会いがあればな~なんて思ってるって話。
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