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【イノベーションスキルパスポート2024】採択者インタビュー:金﨑 浩司

2024年9月29日(日)に、県内事業者による事業の持続可能性向上を目指し、仮説検証の方法から営業戦略まで一体的に学ぶことができる新規ビジネスコンテスト「イノベーションスキルパスポート 2024」の最終プレゼンを開催します!

このブログでは、その最終プレゼンに駒を進めた7組の採択者を順番にご紹介していきます!
今回紹介するのは、金﨑 浩司さんです。

もっと話を聞きたい!応援したい!と思った方は、ぜひとも最終プレゼンにもご参加ください!

◯自己紹介

◆金崎浩司 / Hiroshi Kanasaki

合同会社Spectro Eval. 代表社員
香川県坂出市出身。前職で赤外分光イメージング技術開発に従事。
2024年3月に退職後、合同会社Spectro Eval.を設立。現在は赤外パッシブ分光イメージング技術を用いた計測技術の構築による新たな計測市場の創出を目指す。

◯今回コンテストに参加した理由・背景は?

前職で開発や営業に携わってきましたが、いざ自分で事業を立ち上げてみると、掲げたビジネスモデルをどのようにして形作っていくのかわかりませんでした。今回のプログラムを通じた伴走支援を受けたいと思い、今回参加する運びとなりました。

◯どんなビジネスプランを考えていますか?

中赤外分光技術を活用した「コンクリート構造物劣化診断システム」の実用化を目指しています。この技術は目に見えない波長の光(赤外光)を使い、物質の状態を観測する技術です。赤外線は、物質によって異なる吸収特性を持つため、その反射や透過光を分光することで、物質の性質や状態を把握できます。中でも自然環境下で物質の状態を計測できる「パッシブ分光法」という技術を使うことで、通常の診断装置のように外部から特別な光源を当てる必要がなくなります。照明などの追加装置を使わずに診断できるため、簡便で実用的な手法として期待されています。
 
現在の日本では、社会インフラの老朽化対策が重要な課題となっています。従来のコンクリート劣化診断方法では、コンクリートの表面を近接目視にて調査することが基本です。しかし、この検査方法では時間とコストがかかってしまうので、すべての箇所を検査するのは難しいのが現状です。
これは、この技術ではできません。そこで「コンクリート構造物診断システム」を用いて、コンクリートの表面における劣化を化学的情報を取得することで、内部への劣化の進行状況を推定できるようになるため、予防・保全への対応が可能になります。

◯この技術を用いて将来どんな社会を目指しますか?

これまでにない新たな技術で「その場計測」を実現し、新しい市場を作り出すことを目指しています。赤外光を使った計測で、コンクリートの複合的な劣化具合を推定することで、予防保全につながり、特にコンクリートの健全性の問題は国民の安心安全のみならず、災害時の国土強靭化にも繋がります。人が生活する場において、国のインフラはその基盤となるものです。そこに貢献できるような技術にしていきたいです。

◯最後に今回の意気込みをどうぞ!

正直に言うと、私たちの取り組みは研究開発が中心で、簡単に収益化できるものではありません。しかし、誰かがこの技術を進めなければ、社会に実装されることはありません。だからこそ、この挑戦に強い意志を持っています。
このプロジェクトは私一人の力でなく、香川大学の先生や、商品化に向けて動いている中核企業の支援を得られることで、確かな体制が整っています。そうしたバックアップを受けつつ、赤外分光技術を使った新しい社会を築くために突破口を開きたいと強く思っています。この技術が広く社会に貢献できるよう、何としても成功させたいという気持ちでいっぱいです。

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いかがでしたでしょうか?

「採択者のことをもっと応援したい!」と思った方はぜひ9月29日(日)にSetouchi-i-Base(情報通信交流館BBスクエア)にて開催する「イノベーションスキルパスポート」へご参加いただき、採択者の熱いプレゼンをお聞きください!

◆◆◆イノベーションスキルパスポート◆◆◆

日程:2024年9月29日(日) 14時-17時
場所:Setouchi-i-Base(情報通信交流館BBスクエア)

以上です!
興味のある方は、詳細・お申込みページよりご確認ください!


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