【こころの処方箋ココトバブレンド】■この花は散るために咲きおればその一瞬のいのちを愛(め)でよ
【こころの処方箋ココトバブレンド】
■この花は散るために咲きおれば
その一瞬のいのちを愛(め)でよ
昨日の東京は桜の花も満開となり、
上野公園など桜の名所はどこも
盛況のようであった。
わたしも世田谷の祖師谷公園に行ってきた。
仙川にかかる桜の枝がたわわに花を
つけ迎えてくれた。
あちこちの桜の樹の下で宴会を開いていたが、
夕方に少し雨が降り出した。
桜は日本人にとって、格別の花のようである。
その年の花時をさまざまな想いで
愛でていることであろう。
しかし、桜の花が開くと必ず雨や
風が蹴散らしてゆく。
この桜の美しさに神も嫉妬されて
いるかのようである。
■春風の花を散らすと見る夢は
覚めても胸の騒ぐなりけり
平安の時代に歌聖・西行が詠んだ歌である。
桜にはいろんな言葉がつきまとう。
花の宴、花の雲、
そして、花吹雪に花筏(はないかだ)。。。。
どれも、千年の昔より脈々と
語り継がれてきたもの。
桜花の一瞬を
そのいのちを
愛でてやりたいものある。
せき せつお