【染室はじめ】一緒に感性を磨く
「青」と聞いて、何を思い浮かべますか?
海、空、青い車…全く同じ色を想像した人は恐らくいないと思います。夏の空や山の頂上から見た空の色は異なるからです。色は不思議なもので、感情や記憶と紐づいて「自分色」となって印象に残るようです。
その人にしか見えていない世界があります。
それは「感性」と「センス」から生まれた世界。
言葉をきっかけに、ストーリーある新しい世界の色を見てみたい。
一緒に感性を磨きながらつくる、【染室】アトリエを始めます。
「感性」と「センス」とは。
「青」の例の通り、想像や感じ方は人それぞれ異なります。それは、これまで異なる感性を磨いてきてからだと思っています。
感性とは「感じる力」です。
青い空の記憶には、きっと「気持ちいい」や「きれい」という感情もセットでよみがえるのではないかと思うのですが、同じ経験でもそれぞれが感じているその気持ちにこそ、感性が発揮されています。
よく「豊かな感性」と言いますが、似た表現に「センスがいい」があります。しかし、感性とセンスはニュアンスが異なっていて、センスとは「発する力」だそうです。
例えば、
A「龍の巣のような雲だね」
B「センスがいい表現だねぇ」という会話。
雲に「何か住んでいそう」と感じとり(感性)、「龍の巣のような」と表現(センス)している感じ。
どうやら、センスの根っこには感性がいて、私たちは「感じ方」によってみんな違う多様性を培ってきたようです。「センスがいいね」と言うと言われた側が褒められている感じがありますが、言った側も感性を感じ取っている証であり、とても健康的な関係だなぁと思ったりします。
感じ取るということは「こうなのではないか?」と想像することでもあります。相手の表情から心情を読み取るなど、感性が豊かな人は感覚で理解する力が高いと言われ、コミュニケーションが豊かになります。
ただ、感性を磨くメソッドもあるわけではありません(あったりして…)。
感性には正解がないからです。ただ個人的な実感としては、自分の感想を持つことが感性を豊かにするスタートであり、それを誰かに話す(発信する)ことがセンスを磨く方法の1つなのではないかなと思っています。
色を通して感性を磨く。
就活の面接でのことです。
「自分を色に例えると?」と聞かれた私の答えは、空色。「晴れの日もあれば大雨の日もある、天気が移り変わるように様々なシーンを楽しむ性格です」と大人ぶって答えた記憶があります。
その時私がイメージしていたのは、淡いオレンジと淡い青が入り交じったようなマジックアワーの空。でも、面接官はきっと違う空を想像していたと思います。
言葉から想像するものは人それぞれで、イメージを言葉にするのはとても難しいことです。
でも、想像することが感性を豊かにすることであり、お互いの感性が交じり合うことが新たなセンスを生むのではないかと思うのです。
そんな新しい世界が見てみたい。
あなただけのストーリーをぜひ聞かせてください。
あなたの豊かな感性に私の感性を掛け合わせてイメージを膨らませ、5色のバリエーションをご用意します。
その中からお選びいただいた世界に1色で染め、仕立ててお届けします。
ご一緒できるのを楽しみにしています!