韓国ドラマアドベントカレンダー 3
三角関係はドラマ上よくある設定、韓国ドラマにおいては必ずと言っていいほど、恋のライバル(男か女かは作品によって違ったり、あるいはお互いにライバルがいて、ということも多々あり。ヒロインを取り合うライバル役がかなり魅力的で、「そっちに行けばいいのに」ということも同様に多々〜)が登場しますが、単なる当て馬とか別の魅力的な道の可能性とかではなく、本当の三角関係というかちょっとちょっとどうなるの、どっちと!? それとも・・・と振り回されたのがこのドラマです。
嫉妬の化身
コン・ヒョジンは本当にすごい。15年以上、ずっといいドラマ(ただ良い、ではなく全てが、普通だったら1、2つあったらそれですごいというような作品です)に出続けています。
「主君の太陽」があまりにも好きで、そのあと「大丈夫、愛だ」と続くのでどうしてもそれ以降の作品のイメージが強いのですが、過去の作品を見ていると彼女がいつも恋だけではない、人生を背負って出てくるキャラクターを完璧に演じていて、その涙には恋愛だけじゃなく人生が全てかかってくる。というようや役を見事に表現しているのがわかります。だからこそ、彼女の涙のシーンはどうしても一緒に泣いてしまう。
それに加えてチョ・ジョンソクです。
彼は、名作映画「建築学概論」で知ったのですが、なんというか自由自在です。「ああ、私の幽霊さま」「兄弟」「EXIT」そして「賢い医師生活」に至るまで、哀しみ、怒り、いやらしさ、戸惑い・・・大動脈から毛細血管まで、様々な感情を自在に表現します。
「賢い医師生活」によって知った方も多いと思いますが、もともとミュージカル出身で歌も上手い。
この二人の共演というだけで当時きゃあーーとなったのですが、脚本もいやらしく素晴らしく、なかなかこの道は耕さないでしょう。という展開を難なく開拓し進んでいく脚本と俳優にちょっと恐ろしさを感じながら観ていました。
そして、更衣室でのキスシーンは名作の多い韓国ドラマキスシーンの中でもかなり上位に残るのではないでしょうか。
通常のミニシリーズ基本16回より少し回数も多いのですが、その分予想外の展開に引き込まれていくこと確実ですので、これから冬休みなどお家時間が増える方にはぜひ!のおすすめです。