韓ドラアドベントカレンダー 8
すっかり根付いた感のある韓国ドラマは、やっぱり派手な仕掛けだったり、ファンタジーや世界観が日本と比べるとかなり奇抜だったりするものが目立ちますが、リアルな現実、地面に足のついたというか、足元をしっかりと描いたものもあります。
とはいえそういう作品はどうしても目を背けたくなってしまうことも多いのですが、そこをキャスティングと脚本で抜け出しているのが
ゆれながら咲く花
このドラマは「学校」というシリーズの2013年度版で、タイトルはドラマの中に出てくる詩からつけられています。
個人的には「シークレット・ガーデン」で知ったイ・ジョンソクが高校生役で見れるのか!(まだ「君の声が聴こえる」のブレイク前でした)という期待が大きかったのですが、彼と一緒にその後「韓流新四天王」と呼ばれることになるキム・ウビンやチャン・ナラなどキラキラ輝くキャストによって、韓国の高校の現状が描かれています。
キャストによって惹きつけられ見始めたのは確かなのですが、むしろそれ以外の生徒のどん詰まり、行き場のない高校生のリアルを前に、苦しい思いをしながらも目が離せなかったのを覚えています。
少なからず期待した恋愛要素も封じて、キャストこそ派手ですが、しっかりと堅実な筆で書かれたドラマです。
この後、イ・ジョンソクは「君の声が聴こえる」、キム・ウビンは「相続者たち」とある意味特別な高校生を演じる前の制服姿。
ポップな制服ドラマかと思うと、ちょっと地味で隙間風を冷たく感じるような作品ですが、決してそれだけじゃない、感慨深く思い返すことの多い卒業アルバムのようなドラマです。