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韓ドラアドベントカレンダー 18

初夏にnoteを始めて夏の韓国ドラマを中心に紹介してきました。

私自身もソウルへ行くのは初夏〜夏のことが多かったし、5月6月が一番良い季節というのも聞いたことがある、だからドラマも夏の方が記憶に残っているものが多い気がする・・・と思っていたのですが、寒くなってきて、季節にあったドラマを紹介しようと思い返していたら出てくる出てくる。

やっぱり韓国ドラマは季節問わず素敵なものがたくさんあります。

このドラマも冬の白い息が思い浮かぶ

キルミーヒールミー

チソンがなんと7人の役(人格)を演じたことでも話題になったドラマ。

ポップな顔つきをしていますが、そこは「太陽と抱く月」と同じ脚本家、しっかりしたある意味古典的ともいえる物語です。

過去の悲劇的な事件から大きなトラウマを抱えた心をたくさんの代償を払いながら癒していくストーリーです。
ヒロインは精神科医で彼を治そうとするけれど、彼女も傷を抱えていて、という展開は、「大丈夫、愛だ」とも通じるところがあります。

なのでヒールミーなのはそうだろう、と合点がいくのですが、なぜキルミーなのかは、観れば涙と共に腑に落ちます。
(ライアン・ゴズリングの中でひっそりと一番好きな「ラースとその彼女」でその瞬間が描かれましたが、この種のキル、はしっかりと書き込まれていると本当に嗚咽が止まらなくなってしまうのはなぜでしょう。言っちゃあ心の問題なのに、です)

「秘密」でもチソンと相性抜群だったファン・ジョンウムも可愛く素晴らしく、そしてパク・ソジュン「梨泰院クラス」で日本でも一般的に知られることとなりましたが、私は「サムマイウェイ」やここでの彼がすごく好きです。

想いを秘めたまま双子として過ごしてきたという役どころも素晴らしく切ない。アメリカのドラマ「This is US」もそうですが、いわゆる多胎児、の想いは兄弟よりさらに特別だと聞くこともあり、そこを逆手に取ったストーリーは普通共感できないはずなのに、なぜか伝わってくるものが多く、人ってやっぱりみんな兄弟(とかいう標語?みたいなものが昔見かけた気がします)なのかな、なんて思ったりします。

寒い日々には、厳しい現実、過去を乗り越えた先の大きな暖かさを感じられるドラマを。