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#1「就職活動。夢を取るか、安定を取るか」


「皆さんなら、こんな時どうしますか?」


第1回は、「将来の夢」についてのお話です。
私は今年の4月中頃まで就活生だったこともあり、この問題に直面していました。近年の就職活動は早期化が進み、私も慌ただしい毎日を過ごしていました。ありがたいことに内定を無事いただくことができ、自分のこれからの人生についてゆっくり考える余裕もできていたのだと思います。
そんな中で事件は起きました。


・夢のような現実

私の就職活動は、とある企業を第一目標として動き始めました。仮にその企業を「A社」としましょう。「A社」は自分で言うのもなんですが、いわゆる大手企業でした。恐らく皆さんも一度は聞いたことのある企業だと思います。当然そのような企業には全くもって入れると思ってはいなかったので、あくまで第一志望として、至極現実的な就職活動に注力をしました。
その甲斐もあってか、様々な企業様から面接のご連絡をいただき、就職活動自体は順調に進んでいきました。そんな日々の中で、目を疑う一報が私に届きました。それはダメ元で応募していた「A社」からの書類選考通過の連絡でした。その時思わず二度見したことは記憶に新しいです。
「こんなチャンスは二度とないぞ…。」そう言い聞かせて、「A社」の選考対策に全集中して取り組んだ記憶があります。
自分自身もどこかで諦め半分だったこともあり、ある意味気楽に選考を受けたことが功を奏したのか、あれよあれよと最終面接まで来てしまいました。その当時は緊張しまくってたので、当時の記憶はほとんどありませんが、その1週間後、私の携帯に1本の電話が入りました。

A社人事担当者「〇〇(筆者の名前)さん、内々定です。」


・夢の続き

私の携帯電話に着信が入ったのが午後のことで、その時の私は昼寝をしていたこともあり、夢と現実が分からなくなっていたことを覚えています。
「とにかく両親に伝えなければ!」「ただ、僕の聞き間違いなのでは?」そんなことが脳裏にチラつきながらも、急いで階段を駆け下り、真っ先に母親のもとへ、
「お母さん!やったよ!A社から内定出たよ!!」
かねてから私の心配をしてくれていた両親や祖父母にいち早く伝えました。その時は私よりも喜んでくれ、自分でも「頑張ってよかったなあ」と胸をなでおろしました。こうして第一志望のA社から内定をいただくことができ、晴れて私の就職活動は終わりを迎えようとしていました。ある一本のメールを受け取るまでは。

B社人事担当者「【最終面接についてのご連絡】」


・憧れの地へ

「B社」は私が高校生の時からずっと憧れていた企業で、いわゆるエンタメ系(アニメ・ゲーム・出版等)の企業でした。B社については、ダメ元でもなんでもなく、記念受験のような気持ちで臨んでいたこともあり、こちらも私などでは到底及びもつかないと思っていたので、A社内定の一報も相まって、まさに寝耳に水といったところでした。
本来であれば、A社から内定をいただいた時点で辞退のご連絡をすべきところではあったのですが、高校時代からの夢であった企業からということもあり、断りきることができず、最終面接の場である本社まで足を運ぶことになりました。


・夢が現実になった日

私がずっと憧れてきた会社はとてもまぶしく、そこで働く人たちは皆さんとても輝いていました。「あぁ、こんなところで一度働いてみたいなぁ…。」
最終面接が終わり、私の担当をしてくれていた人事の方に少し社内を見学させていただき、お話をさせていただきました。正直に言うと私自身、この面接自体もダメ元のようなものだったので、ありのままの自分で、最もリラックスした状態で受けられたのだと思います。話の中では、その会社が提供するサービスで私が好きなものの話や、今後はこんなサービスや商品展開がよいのでは?など、何様のつもりなんだ!というような内容の話まで、とてもざっくばらんにお話させていただいた記憶があります。高校生時代から温めていたアイデアをたくさんお話させていただいた経験は、私の中で夢が1つ叶ったような感覚でした。そして最終面接が終了し、私は家路につきました。帰った私を待っていたのは、究極の選択を迫る一報でした。

B社人事担当者「【内々定のご連絡】」


・夢を取るか安定を取るか

これは後日談にはなりますが、私を採用する上で最も大きなポイントとなったのは、ある一言がきっかけだったそうです。それは、「仮に私が御社に入社することが叶わなかったとしても、私が御社の一番のファンであることは変わりません。これからも素晴らしいコンテンツを作り続けてください。」という言葉だったそうです。
これは私の心からの気持ちが溢れ出てしまったが故の発言でしたが、それを評価していただいたことは何よりも嬉しかったことを覚えています。
贅沢な話ではありますが、今になって思うのは、「あの時落ちていればこんなに悩むこともなかったんだろうな」という、そんな気持ちでした。
こうして私は、第一志望のA社と昔からの夢であったB社という究極の2択を迫られることになりました。
この選択は私の人生を大きく左右する最大の分岐点となったことは、火を見るより明らかでした。ただ、両社の内定受諾期間の兼ね合いもあり、長考することが難しい状況でもありました。ここで整理しておくと以下のようになります。

■ A社:大手メーカー・給与面や業界のシェア率を見てもB社より↑・将来的に見ても安定している。
■ B社:エンタメ系企業・待遇面はA社に劣るものの、昔からの夢であり、何のしがらみも無ければ本当に行きたい企業。

贅沢な悩みであることは自分でも自覚はしていましたが、これまでのどの選択よりも重く、今後の人生を大きく変えてしまうかもしれないという選択は、何よりもプレッシャーを感じてしまいました。一度選んでしまえば、二度とは戻れない選択。ここで皆さんに問います。


「皆さんなら、こんな時どうしますか?」


ここではあえて私が取った選択の答えについて明言は避けようと思います。もちろん、皆さんと私は全く別の人間で、価値観もそれぞれで違います。ただ、ある人がこんなことを言っていました。「自分が選んだ選択肢を正解にするんだ」と。私にはそんなことができるのだろうか、、自分自身で結論を出し終えた今となっても未だに考えてしまいます。ただ、自分が取った選択肢を後悔することがないように、これからは頑張っていくしかないのかもしれませんね。

【行雲流水な生き方のすゝめ】#1「就職活動。夢を取るか、安定を取るか」


・あとがき

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