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行動規範

物事を決めるときに大切にしている事を少しまとめてみる。

様々な事象が起こる昨今。一瞬にして頭に血流が一気に流れ込むことは往々にしてある。何も特別なことではなく、だれもが当事者で他人事ではない。

そんなことを前提に、まず被害者意識を捨てること。なぜ自分のところにそんな問題が舞い込んでくるのか原因を考えても時間の無駄だ。自分が何かを判断して行動するときに必要なことはまず落ち着くこと。焦らず、慌てず、正確に、起きている事象を把握する。その上で焦らず、慌てず、正確に、起きている事象に対応策を講じる事が重要だ。

行動を起こすときに考えなければいけないことは、自分が動くことで及ぼす影響を考えることだ。自分が行動する事で自分に関わる全ての人にどのような影響があるかを検証する。その中で理想はすべての人にマイナスではなくプラスの影響が出ることだ。

ここから先は飲食店なので料理人を例にとって書こうと思う。例えば新しい料理を開発するとしよう。料理人にとって料理を作ることは自らを表現する「手段」である。思い付いた料理を作るのはただの自己満足に過ぎない。

新しい料理を開発することは主語が自分になっていることがわかるだろう。そこに「目的」がなければただ才能の無駄遣いになる。だから、あの店は美味しいのだけど流行らない店という現象が起こる。

「目的」が新しい料理を開発する事であって「手段」として料理しているに過ぎない。主語が自分になっている以上、恐らく出来た料理はお客様に支持されることは少ない。なぜならそこに「目的」であるお客様が不在であるからだ。

お客様の笑顔が「目的」にあり、新しい料理を開発するために「手段」として料理すればその料理はお客様に支持されるのだ。では、なぜ新しい料理を開発しようと思ったのかを考えてみる。もし思い付いたからであれば自己満足でしかなく誰の支持も受けない料理になる。

しかし、「目的」に具体的にあのお客様に召し上がって欲しいというイメージがあれば間違いなくそのお客様は喜んでくれるだろう。その時に原価を無視して料理を作れば店にとってはマイナスの影響が出ることになる。「目的」の中に店の利益を入れていればなお良いだろう。

つまりは、重要なことは物事を俯瞰で見るということだ。自分が起こした行動でお客様も店も経営者も喜べるか、少なくとも「三方良し」かどうかを見なければならないのだ。それが八百屋の使って欲しい野菜、肉屋の過剰在庫のお肉も、使っていれば「五方良し」になる。

自分が行動することでどれだけの違う立場の人が喜んでくれるかと考えるときっと多くの人に支持されるだろう。

行動を起こすときは、落ち着いて、焦らず、慌てず、正確に判断し、三方良しかどうかを俯瞰で見ることが大切ではないだろうか?

今の国のリーダーたちはどうだろうかと批判するよりも自分に置きなおして考えたいと思う。

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