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その5 物語を組み立てる

はじめに

 いよいよ今回は物語を作っていきます。その2で出てきたプロット(物語の設計図)と呼ばれるものにあたります。その2はざっくりとしたプロット、今回はより小さなエピソードをつなげて詳細なプロットを作り、物語を組み立てていきます。プロットをもとに執筆をして、物語が完成します。出来の良し悪しを決める大事な作業なので頑張りましょう!

プロットの作成

「姫がさらわれた」のは、どういう経緯でさらわれたのかを考える

 その2の記事で、最初と最後を決めてから間を埋めるとお伝えしましたが、今回はそれを具体的に説明します。その2と違うのは、全体の流れではなく、全体の流れの一つをより小さなエピソードで作り上げていくことです。

 その2はで例として挙げた、さらわれた姫を助け出す物語は4つに分かれていました。しかし、それだけでは小説にはなりません。「姫がさらわれた」の経緯を読者に伝えなければならないのです。最初のうちはさらわれるまでに何があったのか、文字で伝えましょう。

「きっかけ→状況→変化→結果」の流れを作る

 そう言われてもどうしたらいいのか分からないと思うので、今回も当てはめる流れがあります。「物語が始まるきっかけ→主人公が置かれている具体的な状況→ある出来事が起こる→結果はこうなった」です。これに当てはめていけばいいのです。

 ちょっと強引ですが、ある男の子が夢を持った経緯を当てはめてみます。
「父の影響で鉄道が好き→小さいころから駅に通って写真を撮ったりした普通の子供だった→ある日、駅員さんがいろいろ話してくれた→電車の運転手を目指すようになった」
 
こんな風に日常的なことでも当てはめることができると私は考えています。面接のエピソードトークも同じようなものだと思いますよ。

 次は、物語として当てはめてみます。
 「姫がさらわれた」をもっと細かくしていきます。
「魔族との関係が悪化している国があった→ある日、その国の姫が寝ているはずのベットに姿が見えない→窓を見ると姫が魔王に捕まっているのを使用人が発見→姫がさらわれてしまった」
 
これがプロットを構成する1エピソードだと思ってください。同じように先ほど紹介した流れを何個も作っていきます。全てつなげると物語になります。これの繰り返しなのです。

 ざっくりとしたプロットを構成する4つそれぞれを分解すると、チェーンのように小さなエピソードがつながったものがあると考えると分かりやすいでしょうか。例えば、5つの小さなエピソードをまとめたものが大きなエピソード1つぶんになります。

 ということは、5000字の目標だと、大小合わせると10個ほどのエピソードになるかもしれないですね。長編小説だと数十個にもなります。エピソードという単位が物語という作品を作りあげ、支えているのです。

さいごに

 今回の記事は、私自身、初心者さんに向けては説明が難しいと感じているため、分かりづらい可能性があります。説明不足でしたら、申し訳ないです。もう少し詳しく知りたい場合はコメントで教えてください。

 次回はその6、ついに執筆編に入ります!
 その1からその5まで作業をしてやっと執筆に移れるのです。過酷だと感じている方は多いかと思います。そうです、大変なんです。でも、やっとここまでこれたのなら楽しんでいきましょう! 一番やりたかったことのはずです。最後まで、私と走り切りましょうね。

 来週の更新をお楽しみに!


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