その3 世界観の作り方
はじめに
今回は世界観の作り方です。世界観が物語を大きく決めるので、慎重に作り上げていきましょう。世界観次第で主人公たちのできることも変わってきますよ!
よければ、前回の記事をもとに内容が進んでいくのでご覧ください。
世界観の作り方
まずはジャンル、それから世界観
世界観を作る前に、できればジャンルを決めることをおすすめします(その2で作った物語をもとに考えてもいい)。ジャンルは世界観よりも大きい括りになります。どんどん括りを小さくしていくことで、少しずつ進めることができますし、段階的に設定を細かくできます。
種類としては、恋愛、バトル、ファンタジー、推理、ホラー、日常などがあります。ちなみに、私のよく書くジャンルはヒューマンドラマ(人間の人生などを物語とした作品)です。
世界観の設定
世界観はまず時間軸を決めます。現代、未来、過去のどれかです。
歴史ものなら過去、SFなら未来、今の流行を描いたものなら現代というように分けられます。この時間軸が変わるだけで全く違う作品になります。異世界ものでも、現代ほど技術発展していなければ過去と私は捉えています。
ここで決めたいのは生活レベルや価値観です。時代によって、できること・できないこと、許されること・許されないことが異なります。これらが決まると登場人物たちの意見や常識、夢に影響を及ぼします。もちろん、オリジナルの常識などを追加して作品の個性を出せますよ。
その上で、どういう世界なのか一行で説明できるのが一番理想です。
世界観を作ることは、社会を作ること
世界観を作るときは世界観を作るのではなく、社会を作ることだと考えています(社会がない場合もある)。先ほどの話と似ていますが、その世界の社会の仕組みを作っていくことで登場人物の状況・動機・行動が変わります。できるだけ細かく設定を作り、物語の解像度を上げましょう!
公的な機関(市役所、消防、警察、保健所など)
商店、病院、会社、娯楽施設、交通機関
法律(簡単なルールでもいい)、風習、伝統、価値観
王室や階級、所得層、技術の進歩
食べ物、植物、気候、動物、服装
他の種族、他国、地理的な位置
思いつくのなら、なるべく埋めるようにしましょう。埋める項目の数が多いほど物語の解像度が上がります。社会の構造を作ることは世界を作ることに繋がります。比例して、物語や設定、登場人物も書きやすくなりますよ。
世界観を作ることはパズルを完成させることと同じだと思っています。パズルのピースが多いほど、大きくて美しい繊細なパズルができあがるからです。多ければいいわけではないですが、少ないと物語を発展させることが大変になるのでたくさん書き出しましょう!
さいごに
今回は世界観の作り方についての内容でした。
完成させるまでは大変ですが、出来上がると執筆やプロット(物語の設計図)が楽になるので頑張りましょう!
次回は、登場人物の設定です。今回作った世界観に生きるキャラクターたちを生き生きさせるために設定を決めていきます。お楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。