その6 執筆のやり方
はじめに
ついに最終回となった連載。最後は執筆のやり方です。
小説の本文を書いていくことになるんですが、まずこれまでの流れをおさらいしてみましょう!
小説の書き方の流れ
ネタ・アイデアを出す
物語の始まりと終わりを考える
世界観を作る
登場人物を作る
物語を組み立てる
執筆
前回までの話が頭の中に入っている前提でお話していきます。
最後ですので、楽しみながら頑張りましょう!
執筆のやり方
今回のテーマに入っていきます。
小説の本文を書いていくときは、物語の場面を想像しながら「客観的から主観的へ流れるように書く」のがポイントです。具体的に説明していきます。
例えば、書きたい場面があって、それを客観的な視点と主観的な視点に分けて考えます。分けたら、それぞれの要素を短い言葉で表現してメモを取っておきます。そのメモをもとに使えそうな言葉を選んで、本文を書いていきます。下記が例です。
書きたい場面<猛暑の中、汗を拭きながら外を歩いている主人公>
文章の場面から連想する言葉を考えてみる
「猛暑」
暑い、気温が高い、太陽、苦しい、冷たいものが欲しい、扇風機、エアコン
「汗」
べとべと、しょっぱい、不快感、透明、服が引っ付く、汗シミ・汗もができる
「外」
家以外、社会的な場所、気温に左右される、服装に気を遣う
「拭きながら」
二つの動作を同時にしている、手やタオルを使っている、拭くことに集中していない
「歩いている」
交互に足を出す、道の上を進む、景色が変わる、人とすれ違う、体力を使う、疲れる
これらから使えそうなものを客観的と主観的に分ける(厳密に分けるのは難しい。なんとなくで)
<客観的>
気温が高い、太陽、扇風機、エアコン、透明、服が引っ付く、手やタオルを使っている、交互に足を出す、道の上を進む、人とすれ違う、家以外
<主観的>
暑い、苦しい、冷たいものが欲しい、不快感、景色が変わる、体力を使う、疲れる、服装に気を遣う
これをもとに、本文を書くと……。
太陽が主役の今日は、扇風機やエアコンが必須の気温の高さだ。透明な雫は全身を不快感で濡らしていく。右手で額の汗を拭きながら、左手で引っ付いた服をつまんで前後させ、空気を取り込んだ。正直言って、苦しいほど暑い。歩けば歩くほど、瞳に映る景色は変わっていくけれど、体力の消耗と冷たいアイスが食べたい欲求は収まらなかった。
これを場面ごとに繰り返します。変に遠回りな表現は必要なく、慣れてくると頭の中でできるようになります。台詞については、私にとっても難しいので気にせずに書いてみてください。地の文(台詞以外の文)が大事だと思っているので。
さいごに
最後ですが、簡単に終わらせてみました。これ以上は練習あるのみなので。分かりやすくお伝えできたでしょうか。少し不安ですが、参考になれば幸いです。
約一か月連載にお付き合いいただきありがとうございました。
続編となる連載を始める予定ですので、ぜひそちらもご覧ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
良い執筆ライフを!!!