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小説を読み切れないなら「短編小説アンソロジー」を読め!

 初めまして。雪月花『椿』です。
 私は普段、小説や物書きさん(小説を書くアマチュア小説家の方)向けの記事を投稿しています。多くのいいねをいただいて嬉しい限りです。


 そんな私が「小説を読みたいのに読め切れない」という疑問に向き合った結果、「短編アンソロジーを読め!」という結論を出しました。それは何故なのか、お話していきたいと思います。


読み切れない理由は「習慣化の失敗」と「終わりの見えなさ」

小説を「書く」のに「読めなかった」私の実体験

 アマチュア小説家として活動している私も、以前までは小説を読み切ることがとても珍しいことでした。小説を読み始めても、数日後にはやめてしまい、面倒になって気にも留めなくなる自分が嫌で仕方ありませんでした。

原因の根っこは、文字数とページ数

 その原因を考えてみると、文字数とページ数がまず上がると思います。
 普通の書店に売られている小説は長編小説と言い、約20~30万文字です。ページ数は、東野圭吾作・幻冬舎新書『プラチナデータ』だと431ページ。同じく東野圭吾作・角川文庫『探偵俱楽部』だと302ページ。毎日10ページ読んでも一か月はかかってしまいます。

 いくら内容が面白くても、小説を読む習慣がつかずに、読むのを諦めてしまう。そして「あと、何日も読むことを続けないといけないのか……」という終わりの見えなさが芽生えてしまうのも原因です。


短編アンソロジーは「小説の食べ放題」

短編小説アンソロジーとの出会い

 小説を書く側でもある私は、自分の作品を読んでもらうため、自分がなぜ小説を読み切れなかった原因を考えるようになりました。とりあえずいろんな小説を読んでいくと「短編小説アンソロジー」という小説の種類に出会いました。

 短編小説アンソロジーとは、テーマに沿って書かれた複数の作家さんの短編小説を一冊の本にした小説です。テーマという共通点を持ちながらも、別々の作品を楽しめるのが魅力です。簡単に言えば、小説の食べ放題です。


短編小説アンソロジーの文字数とページ数は?

 短編小説なら、4000~32000文字(Wikipedia引用)で、ページ数は20~160ほど。毎日10ページ読んでも二週間ほどで読み切ることができます。
  
 
さらに、新潮文庫『吾輩も猫である』は、漫画の部分も含めて総ページ数は211ページほどで、8人の作家さんの作品を読むことができます。30ページほどで終わる作品もあるので、10分で読み終えることも可能かもしれませんね。気楽にいろんな作家さんの違ったジャンルの小説が読める、とてもお得な本ですよ!


短編アンソロジーは小説初心者にこそ、おすすめ!

本記事のまとめ

  1. 読み切れない理由は「習慣化の失敗」と「終わりの見えなさ」

  2. 普通に売っている小説(長編小説)より、短編小説アンソロジーは文字数とページ数が少なく、読み切りやすい

  3. 短編小説アンソロジーは読み切りやすいだけではなく、一冊でたくさんの作品と作家に出会えるのが魅力

 ぜひ、この機会に短編アンソロジーを読んでみてはいかがでしょうか?
 おすすめの短編アンソロジーを貼っておくので、よかったらチェックしてみてくださいね!
 それでは、またお会いしましょう。


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