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いつも傍に

帰省の話に戻るが、今回5月の段階で8月の飛行機のチケットを取っていた。絶対に帰ろうと決めていたからだ。
亡くなった赤ちゃんを両家の先祖に守ってもらうため、納骨堂でお参りをしたかった。だから絶対に夏は帰省しようと決めていた。
7月に祖父が亡くなった。春頃から食事が取れなくなり入院をしていた。先は長くないかもしれないと聞いていたが大好きなおじいちゃんが亡くなりそのショックは大きかった。
8月の帰省で赤ちゃんと祖父のお参りをすることができた。

赤ちゃんに、「寂しくないからね、お父さんはいつも傍にいるよ」と何度も伝えた。
それは赤ちゃんに伝えたい思いだけでなく、きっと僕自身にも言い聞かせていたのだろう。

とても寂しかった。
だけど赤ちゃんがいつも傍にいてくれると思いこれまで頑張ってこれた。

それは僕だけじゃなく妻もそうだろう。誰よりも赤ちゃんと一緒に過ごし、赤ちゃんのことを理解している。それだけに誰よりも辛かっただろう。でもいつも一緒という気持ちはずっと心にある。

2歳の息子にも亡くなった時の赤ちゃんの姿を見せ、家族であることを伝えた。まだ2歳だが悲しい表情を見せ、「赤ちゃん寝んね」と言ってくれた。お参りのときも「赤ちゃん」と言ってお参りしてくれた。

僕は目頭が熱くなり大粒の涙がこぼれた。

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