セス・マテリアルとセスについて
"Seth Material is a sun light decoded."
ボク自身はセス・マテリアルのことをそう思っている。
つまり、太陽光線が言葉に変換されたもの、ということだ。
太陽光線はすごくて、万物が必要とするすべてのエネルギー・スペクトルをその中にもつ。
必要なときに必要なだけ、必要とするエネルギーが届けられる。
セス・マテリアルはそれに似ているように感じる。
本を開いた時に、自分がその時必要としている情報(マテリアル)が与えられる。
難解で、読み疲れて、たまに距離を置きたくなる点も、太陽と似ている。
さて。
セス・マテリアルのことをドライに書くと次の通りだ。
セス・マテリアルとは、後述するセスという人物が話した内容をまとめた資料(マテリアル)のこと。
20,000ページほどある手書きのノートは、アメリカの名門イェール大学の図書館に大切に保管されている。
英語版では既にすべてが本になっていて、全部で31冊。(オーディオ版を含めるとさらにもう少し)
そのうち日本語になっているのは、この記事の執筆時点で3冊。
ボク自身はこのうち、4冊目にあたる本(The "Unknown" Reality Vol. 1)を翻訳させていただいている。
セスとは
もう肉体を持たなくてもよくなったぐらい進化したーー自己理解の進んだーーエネルギー・パーソナリティ・エッセンス。
彼自身も、何度か地球での人間としての人生を経験したらしい。
香辛料の商人として。
ふしだらな教会の僧侶として(笑)
アフリカの貧しい子沢山な母親として。
その人間としての経験があるから、私たちの気持ちが分かるし、私たちと関係性を築くことができる。話ができる。
その話す言葉の無駄のなさ、キレの良さといったらなく、これ以上美しい文章ってあるだろうかといつも思わされる。
ボクの印象としては、「ですます」体ではなく「だである」体でキビキビ話す、老教授のような印象。
でも本人は、「朝に鳴くヒバリのように考えてもらえる方が嬉しい」とのこと。
セス・マテリアルことはじめ
1963年の冬。ニューヨーク州エルマイラのアパートで、興味本意で「こっくりさん」に興じる夫婦がいた。
作家になりたいジェーン・ロバーツ34歳、画家として独立したい夫のロバート・バッツ44歳。
最初は何の反応もなし…。なんだかがっくし…とジェーン。
もうちょっと続けてみようよ、とロブ。
3、4回目にしてピクリと反応が。
几帳面な性格のロブは、自分たちのする質問と、それに対する応答で綴られる一文字一文字をきっちりと記録。
「あなたは誰ですか?」の問いに最初に答えたのは「フランク・ワッツ」という人物。
でもさらに回を重ねていくうちに、受信するラジオの局が変わったかのように、反応するパーソナリティが変化。
「私には名前はない。ただ君たちには必要だろうから、セスと読んでくれたらいい。」
この頃には、こっくりさんで使っていたボードは不要に。言葉はジェーンの頭の中に直接浮かんでくるようになったためだ。
ボードでスペルを綴るのはまどろっこしい、とボードを脇にやって、ジェーンが直接、セスの言葉を話すようになっていった。
こうしてジェーンがセスのために話すことになった。
セスからのリクエストにより、毎週月曜と水曜の夜21時ごろから、ジェーンがトランス状態になってセスとして話し、それをロブが記録するという「セッション」の形式がやがて確立されていった。
1963年末から、ジェーンが亡くなる直前の1984年までのおよそ20年間に、1000近いセッションが行われた。
その記録の総体が、セス・マテリアルと呼ばれるもの。
セス・マテリアルの構成
「セス・マテリアル」は以下の31冊から構成される。
初期のセッション9冊 (セッション 1-510を収録)
セス・ブック10冊 (セッション511-941を収録)
パーソナル・セッション7冊 (セッション1-941の間に、セスがジェーンとロブ向けに個人的な内容を含む内容を話したもの)
初期のクラス・セッション4冊(ジェーン主催のESPクラス・セッションでセスが話した内容の記録)
『セス・マテリアル』(ジェーンがセス・マテリアルを抜粋、要約したもの。)
セス・マテリアルの読み方
初めは、セス・ブックから読まれることをオススメする。
ちなみにセス・ブックは次の10冊を指す。
Seth Speaks: The Eternal Validity of the Soul
『セスは語る 魂が永遠であるということ』(紫上はとる訳)Nature of Personal Reality
『個人的現実の本質』(SNJ、プロジェクトNPR訳)The “Unknown” Reality Vol. 1
『「知られざる」現実』第一巻(南郷興平 翻訳中)The “Unknown” Reality Vol. 2
『「知られざる」現実』第二巻(南郷興平 翻訳中)Nature of the Psyche: Its Human Expression
The Individual and the Nature of Mass Events
The Magical Approach
Dreams, “Evolution” and Value Fulfillment Vol. 1
Dreams, “Evolution” and Value Fulfillment Vol. 2
The Way Toward Health
「セスは語る」について
「セスは語る」は私たちの既成概念を壊しにかかってくる。
「時間と空間は存在しない。」
「すべては今起こっている。」
「因果律も存在しない。」
「起きている時の現実より、夢を見ている時の現実の方が、本来のリアリティの性質をよく表している。」
「1本の時系列に沿った進化というのはあり得ない。」
「人間は偶然に翻弄される生き物ではない。」
「君たちが考えるキリストは、三人の人物の合成イメージになっている。」
「君たちの現実は、君たち自身が創り出している。君たち自身が抱える思い込みに基づいて。」
……
などなど。
私たちが「思い込み(belief)」に基づいて、一瞬一瞬のリアリティを創り出しているため、まずその「思い込み」を解きほぐしにかかってくる。
「じっくり準備を整えて、頭を柔軟にしたい。」
「自分は思い込みが激しくて、頭が硬い。。」
そういった方は、「セスは語る」から入られるのが良いかもしれない。
「個人的現実の本質」について
かなり実践的な本。
思い込みの見つけ方、外し方、置き換え方。
それらを具体的に説明。
「今、目の前の現実が苦しくて、一刻でも早くなんとかしたい!」
そんな方はこちらから入られることをおすすめする。
セス・マテリアル読み合わせ会のご案内
ただ、セス・マテリアルはなかなかに難解なところもあり。
一人で読んでいると挫折しちゃうこともしばしば。
そこで。
みんなで読めば怖くないと、オンラインやリアルでセス・マテリアルの読み合わせ会を開催中。
今のところ、ちょうど良いメンバーが集まった時点で開催日時を調整しています。
開催頻度はおよそ月一回。
セス・マテリアルを2章ほどずつ各自で読み進め、読後感や疑問点をシェアしあいます。
ボクは脇から、その時の議論で思い起こされたセス・マテリアルの内容を紹介したりしています。
ご興味ある方はinstagramの@nango.koheiまでDMください。