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【十八番な風景 #1】住宅地に突然現れる愛すべき花園──フラワーランド

「観光スポット」と呼ぶほど大それたものではないけれども、地域の人に愛されている場所を紹介する『十八番な風景』。

1回目に取り上げるのは、世田谷区瀬田五丁目にある「フラワーランド」です。

静かな住宅地の中にポツンと存在するのですが、中に入ってみると、静かで豊かな時間が流れています。近所の人が犬を散歩させていたり、おじいさんが体操していたり、小さな子どもを連れた親子が虫取りに来ていたりと、地域の人々の憩いの場になっています。私も家族でちょくちょく立ち寄ってます。

区のHPによると、フラワーランドというのは愛称で、正式名称は「瀬田農業公園」。1986年に花づくりのできる公園として誕生したそうです。敷地内には季節ごとに多種多様な花々が咲いていて、それを日々ボランティアの方々が手入れをしているので、いつ行っても気持ちよいです。

花のお世話をするボランティアさん
ボランティアの方々が花のお世話をしている

敷地内には、花壇やハーブガーデン、さまざまな種類のバラが咲くトンネルなどがあり、あちこちの美しい花に目が奪われます。

そしてフラワーランドの魅力は花だけではないんです。水車がゆっくりと回り、その近くを亀がのそのそ歩き、その上をトンボが飛び、水車の水を運んでいく水路にはカモが悠然と泳ぎ、水草が浮く甕の中にはたくさんのメダカがいて、その脇で野良猫がのんびり昼寝しています──。
この空間に身を置いている間は、いろいろな雑事を忘れられるような気がしてきます。

バラのトンネル
バラのトンネル
水車がゆっくりと回る
水車がゆっくりと回る

私の場合は、月に数回くらいのペースで、妻と2歳の娘の3人で行きます。娘は花が好きなのですが、フラワーランドに来ると大抵、クジラの乗り物に乗ったり、ウサギのオブジェみたいなのにまたがって楽しそうにしています。それに飽きると今度は水辺で休んでいるカモを眺めたり、水車が動くのをジーっと見ていたりして、それなりに満喫しているようです。

フラワーランドの乗り物
馬とクジラの乗り物、ゴリラとウサギのオブジェみたいなのがある。その向こうは体操をしているおじいさん

私たち夫婦は、ベンチに座ってのんびりおやつを食べるのがいつものパターンで、最近では家から持ってきたどら焼き(妻が仕事でもらったもの)や、近くのケーキ屋で買ったシュークリーム(ちょっと高いけどすごいおいしかった!)などを頬張りながら、のんびりとしていました。

そんなフラワーランド。忙しい日々にほっと一息つきたいときや、単に花や自然に触れたいなんてときにお勧めです。


[この記事を書いたヒト]

世田谷十八番
世田谷に暮らす先達から十八番を見出し、次世代にお届けするインタビューマガジンです。もっと自分らしく生きるためのヒントを、先達の十八番から見出す活動をしています。

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