【舞台】ミュージカル ゴヤ(2022年2月13日)録画
山路&キムラの圧倒的な熟年の魅力・・・。
美術にそこまで詳しくないので、ゴヤと言われるとあのサトゥルヌスの絵くらいしか知らなかった。以前山田五郎氏のYouTubeで、いわゆる反体制派画家といわれている、という世間でのイメージを初めて知ったくらいだ。(そのYouTubeでは、そのイメージとは少し違うのでは、という解説だった。)
このミュージカルではまさに、彼が宮廷画家として「のし上がりたい!」という野望を抱きながらもがき、打ち砕かれ、立ち上がるという様子を、友人役の小西遼生さんと妻役の清水くるみさん、などなどとのかかわりとともに描いている。主人公役の今井翼さんはプライベートでフラメンコを習っているそうで、後半で披露するシーンが織り込まれていた(もう少し見たかった)。音楽も特に合唱パートが素晴らしかった。
そして、これを強く推す友人から、押しポイントは「山路和弘さんのイケオジさ!」とのことだったので注目していたが、注目するまでもなく熟年のいい意味でいやな濃い感じと、それに受けて立つキムラ緑子さんの安定の円熟感が目に飛び込んでくる・・・。濃密・・・。
日本オリジナルのミュージカルということで、G2さんの原案・脚本・作詞、ということだけど、なぜゴヤを選んだのか。日本発で大型ミュージカルがどんどん発信されるようになるといいですね。(しかしあの王室一家のボンヤリ絵、ちょっと笑っちゃう・・・。)
ただ、ゴヤに限らず、ナポレオンが政治のみならず文化に与えた影響は大きいんだな、というのは改めて感じた。