見出し画像

妻との結婚が大正解だった理由

クリスマスは毎年、横浜の絶景が見えるホテルに宿泊することにしている。毎年ライトアップされる絶景の横浜を散策し、ホテルに戻り、オードブルを食べ、お酒を飲んで、絶景が見える部屋から動画や写真を撮影して、それを10年も20年も30年もやっていったら絶対に面白いものができるだろうと考えている。春や夏に予約して高層階を抑えて、できるだけ24日の夜は混雑する街に繰り出さずに絶景を楽しむ。こんな過ごし方が日課になっている。

今回宿泊したのは、横浜のホテルニューグランド。最高の景色だったし、フロントの人も親切で素敵な方ばかり、何より、お客さんもみんな幸福そうな顔をしていたのがよかった。

私が一番感謝しているのは、エントランスの車寄せで案内をしてくださった警備員の方々と、車寄せの歩行者通路のタイルの溝を、何度も何度もきれいに掃除なさっていた清掃員の方だ。

部屋で夕食を食べているときに、妻が「今日こうやって楽しい時間を過ごせているのは、自分と結婚してくれた夫や、今日働いてくれている人たちがいるおかげで、自分の幸せには何人もの人が関わっているから、感謝だね。受付の人、警備員さん、エントランスで掃除してくれていた人、あの人たちがいなかったら、ここに泊まっている誰もこうやって楽しめない」と話していた。

私も妻に感謝しているし、そう思ってくれているのはもちろん嬉しいが、それよりも、自分の結婚相手が、自分と同じように、自分たちの当たり前を作るために力を尽くしてくださっている人に感謝していることが嬉しかった。中には、仕事なんだからやって当たり前だとか、掃除や警備の仕事を軽視する発言をする人も多いし、挨拶を無視したり横柄な態度をとったりする人も多い。そういう人をたくさん見てきたから、妻がそうじゃなくて本当によかったし、こうやって、気持ちを豊かに持てる人が配偶者になってくれて、自分は本当に幸福だと思った。

人に感謝の気持ちを持ったり、成果が見えにくいものの存在や気持ちに配慮を向けることができる人は少ない。綺麗事を並べていても、結局は権力者や立場の強い人への忖度に奔走する人も多い。それは結婚してからわかることもあるし、一生わからないこともある。その人が何を大事にして、何を拾い、何を捨てることができる人間かが、こうした言動に反映されると思う。それが致命的に合わないと、一緒に何十年もい続けるのは難しいと思う。だからそこは私は誰に対しても注意して観察するポイントだったのだが、妻はこういう気持ちの余白を持ち合わせた人だったから、安心した。

この他、序列意識だったり、差別意識やあるかとか、人を仲間外れにしないかとか、食べ物を大事にできるかとか、ぬいぐるみのような、魂が入っているのかどうかわからないけど、気持ちがありそうなものを大事にできるかどうか、そんなところさえクリアできれば、おおよそいい関係が保てると思う。逆に、これをクリアできなければ、他にどんな魅力があっても、息苦しい瞬間が来ると思う。そういう意味で、配偶者選びとしては、本当に自分は運が良いし、この運を大事にしていきたいと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?