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リニューアルに向けた大切な視点:「いつもそばで見ている人の意見」

パンや他の商品をリニューアルする際、新しい要素や目新しさに目が向きがちですが、リニューアルを成功させるためには「日常的に触れている人」の視点を活かすことが大切だと思っています。
常にそばで商品を見ている人の声は、作っている側からは見えにくい気づきや改善のヒントが詰まっています。
リニューアルは、その声をどう形にしていくかで、お客様との「距離感」や「使いやすさ」が大きく変わります。

私の場合、リニューアルの重要な判断基準として、妻の意見を取り入れることにしています。
彼女は私のパンを常にそばで見守りながら、客観的な視点で意見をくれる存在です。
特に、巽醤油とクリームチーズのパンのリニューアルの際も、その視点が活かされました。

ナンバー2の巽醤油とクリームチーズ

以前、このパンは「巽醤油の特別な風味」を味わってもらうイベント用のアイテムとして人気でしたが、妻の一言で方向が変わりました。
「日常的に食べやすくできないか?」と提案されたことで、リニューアルが進み、「クリームチーズを中に包み込むことで、どこから食べても満足感を感じられるパン」に改良しました。こうして「特別な日に楽しむパン」から「毎日食べても飽きないパン」へと変化したのです。

お客様が手に取りやすく改良した結果、マルシェでは10本程度だった販売数がリニューアル後は倍以上に増えました。日常の視点を活かすことが、商品を進化させる大切な要素です。

その要素とは、

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