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この夏だけの奈良を楽しむ(前編)

今日は奈良に行ってきました。目的は美術館見学です。中学1年生の長女が所属する美術部の宿題で美術館を見学してレポートを提出するというものがあり、せっかく帰省するのだから奈良の美術館に行ってみることにしたのです。

奈良市内には美術館がいくつかあるので、現在行われている展覧会について一通り確認。長女の意見を聞いて、寧楽美術館と奈良市美術館を選択しました。

朝9時頃に実家を出てまず近鉄奈良駅へ向かい、そこから奈良公園方面に進んでいきます。

奈良公園といえば鹿。外国人観光客がたくさんいます。
鹿せんべいを持った長女に群がる鹿たち。

県庁の先にある地下道で左に折れ、寧楽美術館へ向かいます。

寧楽美術館は依水園の敷地内にあり、チケットは共通です。

チケットを販売するカウンターは1つしかなく、少し並びました。我々の前と後ろのグループはどちらも英語で会話をしていて、外国人にも人気があることが窺えました。

どんどん暑くなることが予想されるので、美術館に入る前に依水園を見学。江戸時代に造られた前園と明治時代に造られた後園から成る池泉回遊式庭園で、国の名勝に指定されています。

前園の風景。平成や令和を感じさせるものはまったく見えません。
写真を撮る長女と園内マップを確認する次女。
後園からは東大寺南大門の屋根や若草山が望めます。
後園のほぼ中央にある水車小屋。左手には小さな滝が設置されています。

見学客はそれなりにいましたが近隣の名所に比べると格段に少なく、整備も行き届いていて、ゆったりと庭園を満喫できました。世界遺産の寺社がいくつもある古都なので地味な存在ですが、観光資源の少ない都市であれば目玉になってもおかしくない名園だと思います。

続いて寧楽美術館へ。現在開催されている企画展は「中国・朝鮮半島・日本の美をもとめて」というもので、高麗時代の陶磁器や古代中国の印章などが展示されていました。こちらも興味深い内容で、子どもたちも時間をかけて見学していました。

寧楽美術館の外観。内部も撮影OKで、長女は熱心に撮っていました。

見学を終えた後は、依水園に隣接する日本庭園・吉城園を通り抜けて大通りに向かいました。

こちらは入園無料ですが、本格的な日本庭園です。
杉苔が広がる「苔の庭」。

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