やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑬~THE END
前回まで
最初に勤めた会社で会社の状況も、自分の状況も次第に崩れていく様子を前々回、前回からお話ししてきました。
やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑪~ブラック企業|せっと|note
やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑫~暗黒時代|せっと|note
今回も、その後どういう経過をたどるかについてお話ししていきます。
このころの生活は今思い返すとめちゃくちゃなものだったななんてことを思います。
それだけ追い詰められていたことは確かですね。
それでは本題に入ります。
坂道を加速しながら転げる
この時期には処方される薬の種類も量もだいぶ増えていました。ただ相変わらずきちんと服用していませんでした。その時の気分に合わせて自分で適当に量や種類を調節して服用する、お酒と同時に服用するなど今考えるとめちゃくちゃな飲み方をしていました。大量に薬を飲みすぎて朦朧状態になっていることもたびたびありました。
同じ時期に会社の状態もいわば坂道を転がり落ちるように悪化していきました。会社が傾き始めるのに比例して自分の状態もどんどん悪くなっていったように思います。休みの日、仕事の日かかわらず「陰で自分のことを悪く言われている」、「誰かに見られている」、なんて風に感じていました。
そのうちについに会社が民事再生法適用の手続きに入り、事実上の倒産、私が勤務していた店もその後閉店となり私も退職を余儀なくされます。2000年代初頭のことでした。
仕事ができない!
すぐに次の仕事を探し始めまして、幸いにもある会社に営業職として採用されたのですが、全くの異業種への転職だったため、業務内容自体もわからないことだらけで大変戸惑ったことと、おそらくこの時期自分の状態もかなり悪かったのだと思います。
当時の上司やお客様の話していることの意味が理解できない、(日本語なので話している言葉はわかるのですが内容が理解できない)。勤務時間中に非常に強い眠気が襲ってくる、(先輩社員が運転する営業車の助手席でうたた寝をしてしまい怒られることも数回ありました)。営業所で周りの人たちがみんな自分を見張っており、「使えないヤツが入ってきた」、といったような悪口を陰で言っている、というように感じる状態の中にいました。
そのため絶えず何かにおびえていたように思います。会社に行くことに非常に強い恐怖感を感じていました。
ただ当時の自分はそれでも仕事はしなくてはいけないもの、つらいのは自分だけでなくみんな同じである、そのためこれくらいのことでへこたれてはいけないと思っており、もっと言えばここでリタイアしてしまったら人生終わる、くらいにも思っていましたので必死に仕事に行っていました。
The end
そんな日々を送っていたある日のこと、仕事に行く準備をしているときに自分の中の不安感がピークに達しました。そのうち「もうすべて終わりにしてしまえ」、といったような言葉が頭の中でぐるぐる聞こえ始めました。
その言葉に背中を押されるままに、わたしは大量に残っていた精神科の薬をすべてアルコールで流し込み、自殺未遂を図りました。
今回はここまで。次回から私の暗黒時代のお話をしていきます。